研究成果の概要 |
本研究ではストレスコーピング反応におけるマイクロRNAの役割を検討した。まず、慢性ストレス応答性マイクロRNA(miR-16, miR-20b, miR-26b, miR-29a, miR126, miR-144, miR-144*)を同定した。健常者の気分障害のリスクを評価できる末梢血マイクロRNAとしてmiR-144を見出した。さらに、慢性疲労症候群で特徴的な6種類の炎症関連マイクロRNAの発現変化を確認し、同時に、CSFではタンパク質合成・分解系の遺伝子発現が顕著に亢進することを確認した。マイクロRNAを用いた健常者の気分障害の評価及び病的疲労を診断するための技術基盤を確立した。
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