好中球の活性制御による敗血症治療法開発

• 研究課題/領域番号: 25670464
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 感染症内科学
• 研究機関: 岡山大学
• 研究代表者: 西堀 正洋 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (50135943)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円); 2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2013年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
• キーワード: HRG / 敗血症 / ARDS / Immunothrombosis / 補充療法 / 組換えタンパク製剤 / 好中球 / 多臓器不全 / CLPモデル / 致死性

研究成果の概要

精製したヒト血漿HRG のマウス盲腸結紮穿刺(CLP) 敗血症モデルにおける抗致死性効果の基本的作用機序について検討した。研究に使用した精製ヒト血漿HRGは、日本赤十字で高AST あるいは高ALT血症のため使用されなかった凍結新鮮血漿から、Ni-NTA アフィニティクロマトとMonoQ陰イオンクロマトで高純度に精製した。CLP後4-5日で100％の致死性を示すマウス敗血症モデルでは、1日後の血漿HRGレベルが健常動物の約20％に低下した。精製したヒトHRGを20 mg/kg の用量で静注すると致死性が有意に低下した。HRGは、好中球を標的として作用することを、ヒト好中球を用いて明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] Glycyrrhizin inhibits traumatic brain injury by reducing HMGB1-RAGE interaction. (2014)
  • 著者名/発表者名: OkumaY, Liu K, Wake H, Liu R, Nishimura Y, Zhong H, Teshigawara K, Haruma J, Yamamoto Y, Yamamoto H, Date I, Takahashi HK, Mori S, Nishibori M.
  • 雑誌名: Neuropharmacology 巻: 85 ページ: 18-26
  • DOI: 10.1016/j.neuropharm.2014.05.007
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Usefulness of high mobility group box 1 protein as a plasma biomarker in patient with peripheral artery disease. (2014)
  • 著者名/発表者名: Oozawa S, Sano S, Nishibori M.
  • 雑誌名: Acta Med. Okayama 巻: 68(3) ページ: 157-162
  • NAID: 120005447128
  • 査読あり
• [雑誌論文] 抗HMGB1抗体治療の可能性-外傷性脳障害と神経因性疼痛に対する抗HMGB1抗体治療 (2014)
  • 著者名/発表者名: 大熊 佑, 伊達 勲, 西堀正洋
  • 雑誌名: 日薬理誌 巻: 143 ページ: 5-9
  • NAID: 130004827691
• [雑誌論文] Histamine inhibits high mobility group box 1-induced adhesion molecule expression on human monocytes (2013)
  • 著者名/発表者名: Takahashi H、Sadamori H、Teshigawara K、Niwa A、Liu K、Wake H、Mori S、Yoshino T、Nishibori M
  • 雑誌名: Eur J Phamacol 巻: Vol.718、No.1-3 号: 1-3 ページ: 305-313
  • DOI: 10.1016/j.ejphar.2013.08.017
  • 査読あり
• [雑誌論文] DAMPs：HMGB1の脳神経障害作用 (2013)
  • 著者名/発表者名: 西堀正洋
  • 雑誌名: Thrombosis Medicine 巻: 3(4) ページ: 5-11
• [学会発表] Plasma levels of Histidine-Rich Glycoprotein in Critically Ill Patients. (2015)
  • 著者名/発表者名: Kuroda K, Morimatsu H, Wake H, Mori S, Nishibori M.
  • 学会等名: IARS 2015 Annual meeting and International Science Symposium
  • 発表場所: The Hilton Hawaiian Village – Honolulu, Hawaii, USA.
  • 年月日: 2015-03-21 – 2015-03-24
• [学会発表] 高ヒスチジン糖タンパク質(HRG)の敗血症時血管内好中球流動性に対する効果 (2015)
  • 著者名/発表者名: 和氣秀徳、森秀治、高橋英夫、劉克約、勅使川原匡、西堀正洋
  • 学会等名: 第88回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場（名古屋市）
  • 年月日: 2015-03-18 – 2015-03-20
• [学会発表] SIRS患者におけるHistidine-Rich Glycoproteinについて (2015)
  • 著者名/発表者名: 黒田浩佐、森松博史、和氣秀徳、森秀治、西堀正洋
  • 学会等名: 第42回日本集中治療医学会学術大会
  • 発表場所: ホテル日航東京（東京都港区）
  • 年月日: 2015-02-09 – 2015-02-11
• [学会発表] Histidine-rich glycoprotein prevents septic lethality through neutrophil regulation. (2014)
  • 著者名/発表者名: Nishibori M, Wake H, Mori S, Liu K, Morioka Y, Teshigawara K, Sakagichi M, Kuroda K, Takahashi H, Ohtsuka A, Yoshino T, Morimatsu H.
  • 学会等名: SEPSIS 2014
  • 発表場所: Institut Pasteur, Paris, France.
  • 年月日: 2014-12-03 – 2014-12-05
• [学会発表] 循環好中球制御不全による敗血症性ARDSとHRG補充効果 (2014)
  • 著者名/発表者名: 和氣秀徳、森秀治、劉克約、勅使川原匡、西堀正洋
  • 学会等名: 第126回日本薬理学会近畿部会
  • 発表場所: 和歌山県JAビル（和歌山市）
  • 年月日: 2014-10-24
• [学会発表] 好中球活性化制御に着目した敗血症病態解析と治療法開発 (2014)
  • 著者名/発表者名: 和氣秀徳、森秀治、高橋英夫、劉克約、勅使川原匡、西堀正洋
  • 学会等名: 第87回日本生化学会大会
  • 発表場所: 国立京都国際会館（京都市）
  • 年月日: 2014-10-15 – 2014-10-18
• [学会発表] Endotoxin血症併発急性膵炎に対するHistidine Rich Grycoprotein (HRG) の効果 (2014)
  • 著者名/発表者名: 寺尾欣也、和氣秀徳、森岡祐太、勅使川原匡、劉克約、森秀治、高橋英夫、西堀正洋
  • 学会等名: 第125回日本薬理学会近畿部会
  • 発表場所: 岡山コンベンションセンター（岡山市）
  • 年月日: 2014-06-20
• [学会発表] 新しい炎症制御機序と対外循環 (2014)
  • 著者名/発表者名: 西堀正洋
  • 学会等名: 第59回日本透析医学会学術集会・総会
  • 発表場所: 神戸ポートピアホテル（神戸市）
  • 年月日: 2014-06-12 – 2014-06-15
  • 招待講演
• [学会発表] 好中球の制御による敗血症、多臓器不全の治療法開発 (2014)
  • 著者名/発表者名: 西堀正洋
  • 学会等名: BIO tech 2014 アカデミックフォーラム
  • 発表場所: 東京ビッグサイト（東京都江東区）
  • 年月日: 2014-05-14 – 2014-05-16
• [学会発表] 血漿蛋白HRGによる好中球制御と敗血症治療薬開発
  • 著者名/発表者名: 西堀正洋、和氣秀徳、森秀治
  • 学会等名: 第87回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 仙台国際センター
• [学会発表] 高ヒスチジン糖タンパク質（HRG）による敗血症治療の可能性
  • 著者名/発表者名: 和氣秀徳、森秀治、髙橋英夫、劉克約、勅使川原匡、西堀正洋
  • 学会等名: 第87回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 仙台国際センター
• [産業財産権] サイトカインストーム抑制剤 (2014)
  • 発明者名: 西堀正洋、森秀治、和氣秀徳
  • 権利者名: 岡山大学
  • 産業財産権種類: 特許
  • 産業財産権番号: 2014-258546
  • 出願年月日: 2014-12-22
• [産業財産権] 好中球活性化に起因する疾患の治療薬、治療方法及び検査方法 (2013)
  • 発明者名: 西堀正洋、森秀治、和氣秀徳、髙橋英夫、劉克約、勅使川原匡
  • 権利者名: 西堀正洋、森秀治、和氣秀徳、髙橋英夫、劉克約、勅使川原匡
  • 産業財産権種類: 特許
  • 出願年月日: 2013-05-28
  • 外国