研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究の目的は、超微細ナノ粒子であるスーパーアパタイトを用いて、高濃度グルコースを内包した超微細ナノ粒子(sApa-Glc)を作成し、難治性消化器癌に対する新規治療法を開発することである。研究成果として、sApa-Glcの粒子径が22.27nmであり、pH感受性かつ酸性環境下で内包グルコースを速やかに放出することが分かった。大腸癌細胞株および担癌マウスモデルでは、sApa-Glc 投与によりROS活性の上昇に伴う顕著な抗腫瘍効果を認めた。カニクイザルを用いた毒性試験では、明らかな副作用を認めなかった。以上より、癌に対する新規治療法として、sApa-Glcの有用性が示唆された。
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Scientific reports
巻: January 号: 1 ページ: 1-7
10.1038/srep07742