研究課題
挑戦的萌芽研究
卵巣に豊富に存在する神経栄養因子受容体TrkBに着目し、卵巣癌におけるTrkBの発現と、TrkBが誘導する上皮間葉転換シグナルを解明すること目的とした。まず、TrkBタンパクが卵巣癌で高発現し、特に明細胞腺癌の浸潤部で強く発現することを免疫染色により明らかにした。次に卵巣癌で発現するTrkB分子構造をRT-PCRにより明らかにし、明細胞腺癌ではTrkBシグナルを弱める働きを持つTrkB-Shc、TrkB-T1アイソフォームの発現が病期の進行とともに低下することを示した。卵巣癌細胞株でも卵巣癌組織と同様のTrkBアイソフォームの発現変化が観察され、細胞株を用いたTrkBシグナル解析を行う。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (10件)
BioScience Trends
巻: 8 号: 2 ページ: 93-100
10.5582/bst.8.93
130005054667