研究課題
挑戦的萌芽研究
破骨細胞による骨吸収の機能メカニズムを理解することは骨粗鬆症や歯周病などの代謝性骨疾患や矯正学的な歯の移動を制御できる新たな治療方法の開発につながると期待できる。c-Srcは破骨細胞のアクチン細胞骨格を制御し波状縁と呼ばれる破骨細胞特異的であり、骨吸収に重要な構造を形成が、c-Srcのアクチン制御機構には不明な点が多く残されている。本研究ではc-Srcと他のSrcファミリー遺伝子の機能を比較検討することにより、c-SrcのSH3およびキナーゼドメインが波状縁形成に重要であることを示した。さらに、質量分析法によりc-Srcの下流でアクチンを制御する新規分子の候補としてPPP1r18を同定した。