統合失調症者の対人機能の基盤になっているメタ認知機能の向上を目指した看護介入プログラムを作成し、その効果を明らかにすることを目的とした。看護介入プログラムは、心理教育、ワークシートを用いた面接を6回で構成した。同意が得られた対象は、男性、女性各1名であった。メタ認知機能を測定する尺度MAS-Rは、日本語版を作成し、妥当性が確保された。介入によって男性は、改善が認められなかったが、女性には有用性が示された部分も認められた。しかし本研究における信頼性はやや低く、対象者数が少ないことと関連があると考えられた。今後も検討を重ねていきたい。
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