Sirt3の活性制御機構から展開する、概日リズムと老化速度の関係解明

• 研究課題/領域番号: 25702005
• 研究種目: 若手研究(A)
• 配分区分: 一部基金
• 研究分野: 食生活学
• 研究機関: 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
• 研究代表者: 大池 秀明 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, その他部局等, 主任研究員 (30455307)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円); 2015年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円); 2014年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円); 2013年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
• キーワード: 老化 / 概日リズム / エネルギー代謝 / 栄養 / 体内時計 / 乳酸菌 / 加齢性難聴 / 時計遺伝子 / マウス / Sirt3 / アセチル化 / NAD+

研究成果の概要

マウス飼育の光環境を変動させて概日リズムを攪乱（時差ボケ）させることにより、摂食量の増加なしに肥満を誘発できることを見出した。この時差ボケ誘発肥満は、食餌時刻を特定の12時間に固定することで抑制されることから、食餌時刻の乱れが肥満を誘発していることが示唆された。
これまでにマウスの皮膚や骨の老化を抑制することが明らかになっている乳酸菌H61株をマウスに半年間摂取させることで、加齢性難聴の進行を有意に抑制できることを見出した。血漿中の遊離脂肪酸量を解析したところ、マウスの聴力測定結果と相関が認められたことから、新たなバイオマーカーとしての利用可能性が示された。

研究成果

• [雑誌論文] Dietary intake of heat-killed Lactococcus lactis H61 delays age-related hearing loss in C57BL/6J mice. (2016)
  • 著者名/発表者名: Hideaki Oike, Ayako Aoki-Yoshida, Hiromi Kimoto-Nira, Naoko Yamagishi, Satpri Tomita, Yasuyo Sekiyama, Manabu Wakagi, Mutsumi Sakurai, Katsunari Ippoushi, Chise Suzuki, Masuko Kobori
  • 雑誌名: Scientific Reports 巻: 6 号: 1
  • DOI: 10.1038/srep23556
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Time-fixed feeding prevents obesity induced by chronic advances of light/dark cycles in mouse models of jet-lag/shift work (2015)
  • 著者名/発表者名: Hideaki Oike, Mutsumi Sakurai, Katsunari Ippoushi, Masuko Kobori
  • 雑誌名: Biochemical and Biophysical Research Communications 巻: 465 号: 3 ページ: 556-561
  • DOI: 10.1016/j.bbrc.2015.08.059
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 食品成分による老化予防効果の評価 ～マウス加齢性難聴を利用した評価系～ (2015)
  • 著者名/発表者名: 大池秀明
  • 雑誌名: 食品と容器 巻: 3 ページ: 187-191
  • NAID: 40020379917
• [雑誌論文] Nutrients, Clock Genes, and Chrononutrition (2014)
  • 著者名/発表者名: Oike H, Oishi K, Kobori M
  • 雑誌名: Current Nutrition Reports 巻: 3 号: 3 ページ: 204-212
  • DOI: 10.1007/s13668-014-0082-6
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] 体内時計を利用してマウスに肥満を誘導する飼育法 (2016)
  • 著者名/発表者名: 大池秀明、桜井睦、一法師克成、小堀真珠子
  • 学会等名: 日本農芸化学会2016年度大会
  • 発表場所: 札幌コンベンションセンター（北海道札幌市）
  • 年月日: 2016-03-27
• [学会発表] Time-fixed feeding prevents obesity induced by chronic jet lag condition in mouse (2015)
  • 著者名/発表者名: 大池秀明、一法師克成、小堀真珠子
  • 学会等名: 第22回日本時間生物学会学術大会
  • 発表場所: 東京大学（東京都文京区）
  • 年月日: 2015-11-21
• [学会発表] マウスモデルを使用した時差ボケ肥満の食餌時刻固定による解消 (2015)
  • 著者名/発表者名: 大池秀明、桜井睦、一法師克成、小堀真珠子
  • 学会等名: 第2回時間栄養科学研究会
  • 発表場所: 早稲田大学国際会議場（東京都新宿区）
  • 年月日: 2015-09-02
• [学会発表] Time-fixed feeding prevents body weight gain induced by chronic jet lag in mice (2015)
  • 著者名/発表者名: Hideaki Oike, Katsunari Ippoushi, Masuko Kobori
  • 学会等名: European Biological Rhythms Society (EBRS)/World Congress of Chronobiology (WCC) meeting
  • 発表場所: マンチェスター （イギリス）
  • 年月日: 2015-08-02
  • 国際学会
• [学会発表] 食品・栄養成分による体内時計の制御 (2015)
  • 著者名/発表者名: 大池秀明
  • 学会等名: 第１回時間栄養科学研究会
  • 発表場所: 早稲田大学（東京都新宿区）
  • 年月日: 2015-02-14
  • 招待講演
• [学会発表] マウスにおけるアマニリグナンの概日リズムへ与える影響 (2014)
  • 著者名/発表者名: 山内優輝、大池秀明、間和彦、小堀真珠子
  • 学会等名: 第19回JSoFF2014
  • 発表場所: 鹿児島大学（鹿児島県鹿児島市）
  • 年月日: 2014-11-08
• [学会発表] Characterization of differential response to feeding cues in mouse peripheral clocks (2014)
  • 著者名/発表者名: Hideaki Oike, Katsunari Ippoushi, Masuko Kobori
  • 学会等名: 第21回日本時間生物学会学術大会
  • 発表場所: 九州大学（福岡県福岡市）
  • 年月日: 2014-11-08
• [学会発表] Effect of flaxseed lignan on circadian rhythm in mice (2014)
  • 著者名/発表者名: Yuki Yamauchi, Hideaki Oike, Kazuhiko Aida, Masuko Kobori
  • 学会等名: Sapporo Symposium on Biological Rhythm
  • 発表場所: 北海道大学（北海道札幌市）
  • 年月日: 2014-07-26
• [備考]
  • URL: http://www.naro.affrc.go.jp/nfri/introduction/chart/0304/hideaki_oike.html