研究課題
若手研究(A)
本研究では,ミクロ孔を有するフレームワーク構造体材料を合成し,室温で多価カチオンを伝導する,多価カチオン蓄電池用材料としての可能性について検討した.特に,プルシアンブルーおよびその類似体を用いて,二価のカチオンであるマグネシウムイオンの挿入・脱離が可能であることを明らかにした.また,対アニオンの脱離・挿入や溶媒和分子の共挿入が進行する可能性があることを示した.さらに,共挿入溶媒和分子が静電的な相互作用を軽減し,イオンが拡散しやすくする効果があることを明らかにした.以上の知見は,フレームワーク構造を有する材料を蓄電池用材料として応用する際に特に重要となる.
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)
J. Mater. Chem. A
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Electrochemistry
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130003387728