研究課題
若手研究(A)
本研究では,水平2方向入力を受ける角形鋼管柱-H形鋼梁接合部の弾塑性挙動に関する基礎データを,2方向載荷実験およびFEM解析によって収集した.その結果,接合部パネルの塑性化に起因して梁の曲げ耐力が低下する現象を確認し,耐力低下を引き起こす要因を明らかにした上で,その低下傾向はパネル梁耐力比で評価可能であることを明らかにした.また,梁端部が早期に破断を生じるような現象はみられず,現実的な部材の組合せの範囲内であれば,梁の曲げ耐力低下が生じても,接合部パネルが塑性歪エネルギーを吸収することで,架構全体として要求性能を上回る充分な塑性変形能力を発揮する結果を得た.
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日本建築学会構造系論文集
巻: 第78巻,第692号 ページ: 1813-1821
130004508355
http://archi.ishii.utsunomiya-u.ac.jp/str/STAFF/nakano.html