研究課題
若手研究(A)
本研究では,メチル基末端の有機分子を原料に用いた熱CVD法により,ガラスやSi基板上に有機薄膜を形成させ,その表面における水の静的および動的挙動を調査した。処理温度の上昇に伴い,静的接触角は増加した。静的接触角が高いほど,接触角ヒステリシスが小さくなる傾向があった。また,ヒステリシスが増加した要因の一つとして,表面粗さの増加に基づくピン止め効果が起因することを明らかにした。AFMのフォースカーブ測定により,各種はっ水表面における吸着水の吸着力を算出した。分子量が小さく,かつ,-CH3基間の距離が一定の分子を利用した方が,接触角ヒステリシスの小さい表面を形成できるということを明らかにした。
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Appl. Surf. Sci.
巻: 382 ページ: 446-451
10.1016/j.apsusc.2016.03.149