研究課題
若手研究(A)
尿路上皮のKrt5またはUpk2発現細胞にlox-stop-loxシステムを用いて2種類のTP53点変異(R172H,R270H)を誘導し、さらに0.1%BBNを20週間投与したところ、それらの変異細胞を起源とする膀胱癌組織が得られた。各系統のマウス膀胱癌を病理組織評価および発現マイクロアレイで比較したところ、Krt5 発現細胞にTP53 点変異を誘導した場合に、扁平上皮分化を伴う筋層浸潤性膀胱癌を最も効率的に発生させることができ、それらがTCGA cluster 3に属するヒト膀胱癌に類似の腫瘍であることが明らかになった。