インフルエンザの伝播を統計数学的に説明するためのモデル構築に取り組んだ.対象地区は宮城県を選定した.宮城県は仙台市の他,7つの保健所管轄区域に分けられる.それぞれの区域ごとにインフルエンザ罹患数データが週報として時系列で公開されており,これらを利用した.モデルへの近隣情報の取り込みとして,メッシュデータのような保健所管轄区域とは異なる空間集積レベルのデータの利用について検討をおこなった.現状で推定したモデルはきわめて基礎的なものであるため,さらに人の往来などの情報をモデルに盛り込んで,より発展的な解析をおこなう必要がある.
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