研究課題/領域番号 |
25750064
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食生活学
|
研究機関 | 千里金蘭大学 |
研究代表者 |
小林 優子 千里金蘭大学, 生活科学部, 講師 (10393208)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 腸管上皮細胞 / 精油 / Caco-2 / 腸管バリア機能 / カルシウム吸収 |
研究成果の概要 |
本研究では、栄養素の吸収の第一段階をになう腸管上皮細胞に対して、カルシウムの吸収促進効果を持つ機能性成分を探索することを目的として、スクリーニング系の構築と、この系を利用したスクリーニングを実施した。機能性成分の候補として、植物由来の精油を用いた。カルシウムが腸管上皮細胞から吸収される2つの経路である経細胞輸送経路、ならびに細胞間隙輸送経路を対象として、腸管上皮培養細胞であるCaco-2を用いて、それぞれの経路の活性化をスクリーニングできる条件を検討した。細胞間隙輸送経路を調節する精油を探索した結果、サンダルウッド精油が、細胞間隙の透過性を強く抑制する効果を持つことが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サンダルウッド精油が細胞間隙の透過性を抑制するという作用は、カルシウムの吸収促進という観点からは逆の効果となるが、細胞間隙の透過性を抑制することは、腸管バリア機能を高める意味を持つことから、生体防御の点から重要である。腸管バリアとは、食物に含まれる有害な成分が体内へ侵入することを防ぐ、腸管上皮細胞が有する機能であり、炎症やストレスにより腸管バリア機能が低下すると、外来性抗原が腸管粘膜を通過して体内に入り、食物アレルギーなどの疾患の原因となると考えられている。サンダルウッド精油の有効成分を解析することで、腸管バリア機能を高める新規の機能性成分として利用できる可能性がある。
|