リクライニングが嚥下時の咽頭収縮圧に与える影響

• 研究課題/領域番号: 25750224
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: リハビリテーション科学・福祉工学
• 研究機関: 日本大学
• 研究代表者: 中山 渕利 日本大学, 歯学部, 助教 (10614159)
• 研究協力者: 植田 耕一郎 ; 戸原 玄
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2014年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2013年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
• キーワード: 摂食嚥下 / リクライニング位 / 鼻咽腔閉鎖圧 / 食道入口部圧 / 食導入口部圧 / 嚥下圧 / 鼻咽腔閉鎖

研究成果の概要

体幹を倒したリクライニング姿勢が咽頭腔内の嚥下時収縮圧にどのような影響を与えるか検証することを目的とした。上咽頭の収縮圧については、唾液嚥下時および水嚥下時の圧力は体幹を倒すほど有意に低下していた。さらに、食道入口部の開大時圧波形では、液体嚥下時、トロミ水嚥下時でリクライニング位は椅座位よりも有意に高くなる傾向があった。
以上の結果により、リクライニング姿勢は上咽頭の収縮力の低下した症例にとっては機能的に有利な姿勢となるが、食道入口部の開大の悪い症例では不利な姿勢になる可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] The effects of ADL on recovery of swallowing function in stroke patients after acute phase (2014)
  • 著者名/発表者名: E Nakayama， H Tohara， T Hino， M Sato， H Hiraba， K Abe， K Ueda
  • 雑誌名: Journal of Oral Rehabilitation 巻: 41 号: 12 ページ: 904-911
  • DOI: 10.1111/joor.12212
  • 査読あり
• [雑誌論文] Video-endoscopic comparison of swallowing waxy rice mochi and waxy wheat mochi: improvement of a traditional Japanese food that presents a choking hazard (2014)
  • 著者名/発表者名: Ryuichi Sanpei， Haruka Tohara， Shuzo Fujita， Mashimi Yanagimachi， Kimiko Abe， Enri Nakayama， Motoharu Inoue， Mitsuyasu Sato， Satoko Wada， Koichiro Ueda
  • 雑誌名: Bioscience， Biotechnology， and Biochemistry 巻: 78 号: 3 ページ: 472-477
  • DOI: 10.1080/09168451.2014.877817
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effectiveness and applicability of a specialized evaluation exercisechair in posture adjustment for swallowing (2014)
  • 著者名/発表者名: Yoko Inamoto， Eiichi Saitoh， Seiko Shibata， Hitoshi Kagaya， Enri Nakayama， Kikuo Ota， Keiko Onogi， Yuka Kawamura
  • 雑誌名: Japanese Journal of Comprehensive Rehabilitation Science 巻: 5 ページ: 33-39
• [雑誌論文] 段階的嚥下食と誤嚥防止のための口腔ケア (2014)
  • 著者名/発表者名: 中山渕利, 戸原玄, 阿部仁子
  • 雑誌名: 難病と在宅ケア 巻: 20 ページ: 63-66
• [雑誌論文] 摂食・嚥下リハビリテーションをめぐる研究の現状と展望 (2014)
  • 著者名/発表者名: 戸原玄，阿部仁子，中山渕利，和田聡子，佐藤光保，井上統温，平場久雄，植田耕一郎
  • 雑誌名: 歯界展望 巻: 123 ページ: 154-166
• [雑誌論文] Effects of reclining posture on velopharyngeal closing pressure during swallowing and phonation (2013)
  • 著者名/発表者名: Nakayama E, Tohara H, Hiraba H, Sanpei R, Wakasa H, Ohno S, Kumakura A, Gora K, Abe K, Ueda K.
  • 雑誌名: Journal of Oral Rehabilitation 巻: 40 号: 6 ページ: 450-456
  • DOI: 10.1111/joor.12050
  • 査読あり
• [雑誌論文] 摂食・嚥下障害 (2013)
  • 著者名/発表者名: 戸原玄，阿部仁子，中山渕利
  • 雑誌名: 日本臨牀 巻: 71 ページ: 1020-1023
• [雑誌論文] 摂食・嚥下障害への対応 摂食・嚥下障害の評価と訓練 (2013)
  • 著者名/発表者名: 戸原玄，阿部仁子，中山渕利，植田耕一郎
  • 雑誌名: 日本補綴歯科学会誌 巻: 5 ページ: 265-271
  • NAID: 10031190662
• [学会発表] リクライニングが食道入口部の嚥下圧に与える影響 (2014)
  • 著者名/発表者名: 中山渕利，戸原玄，三瓶龍一，佐藤光保，植田耕一郎
  • 学会等名: 第20回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会
  • 発表場所: 京王プラザホテル（東京都新宿区）
  • 年月日: 2014-09-05 – 2014-09-07
• [学会発表] 脳卒中後の摂食・嚥下障害患者の退院先に影響する因子 (2013)
  • 著者名/発表者名: 中山 渕利，戸原玄，守澤正幸，黒岩彩花，岡田一宏，植田耕一郎
  • 学会等名: 日本老年歯科医学会第24回学術大会
  • 発表場所: 大阪国際会議場（大阪府大阪市）
• [学会発表] 高齢者の口腔機能に対する介護予防事業の有効性 (2013)
  • 著者名/発表者名: 大野慎也，中山渕利，小林司，塩崎泰雄，金子孝和，田中清貴，中島正光，須永亨，須永實，大澤遵，増山剛義，星野浩之，長秀樹，石原則和，植田耕一郎
  • 学会等名: 第19回日本摂食・嚥下リハビリテーション学会学術大会
  • 発表場所: 川崎医療福祉大学（岡山県倉敷市）
• [学会発表] 気管切開課カニューレの変更および抜去が嚥下機能に著しい影響を及ぼした一例 (2013)
  • 著者名/発表者名: 神田祐子，日野多加美，大嶋晶子，石橋尚基，若林葉子，半田直美，中山渕利，原豪志，戸原玄
  • 学会等名: 第19回日本摂食・嚥下リハビリテーション学会学術大会
  • 発表場所: 川崎医療福祉大学（岡山県倉敷市）
• [学会発表] 脳幹梗塞後の重度嚥下障害に対して呼吸抵抗負荷トレーニングが有効であった一症例 (2013)
  • 著者名/発表者名: 小倉峻幸，中山渕利，島野嵩也，合羅佳奈子，池田祐子，大坪岳史，大野慎也，植田耕一郎
  • 学会等名: 第19回日本摂食・嚥下リハビリテーション学会学術大会
  • 発表場所: 川崎医療福祉大学（岡山県倉敷市）
• [学会発表] 嚥下時の舌骨上下筋群活動量の咬合髙径が与える影響 (2013)
  • 著者名/発表者名: 若狭宏嗣，中山渕利，戸原玄，井上統温，三瓶龍一，熊倉彩乃，植田耕一郎
  • 学会等名: 第19回日本摂食・嚥下リハビリテーション学会学術大会
  • 発表場所: 川崎医療福祉大学（岡山県倉敷市）
• [学会発表] 食道入口部通過障害を有する嚥下障害患者に対して、頸部回旋と”Lateral shift of cricoid carti” (2013)
  • 著者名/発表者名: 山崎康弘，中山渕利，戸原玄，和田聡子，吉岡麻耶，植田耕一郎
  • 学会等名: 第19回日本摂食・嚥下リハビリテーション学会学術大会
  • 発表場所: 川崎医療福祉大学（岡山県倉敷市）
• [学会発表] 服薬困難な摂食・嚥下機能障害患者に対する適切な服薬方法の指導 (2013)
  • 著者名/発表者名: 繁里有希，戸原玄，阿部仁子，中山渕利，原豪志，佐藤光保，三瓶龍一，合羅佳奈子，山崎康弘，大橋瑠美，渡邊真央，大野慎也，植田耕一郎
  • 学会等名: 第19回日本摂食・嚥下リハビリテーション学会学術大会
  • 発表場所: 川崎医療福祉大学（岡山県倉敷市）
• [図書] 歯科口腔保健の推進に向けて ライフステージに応じた歯科保健指導ハンドブック (2014)
  • 著者名/発表者名: 日本歯科衛生士会
  • 総ページ数: 172
  • 出版者: 医歯薬出版株式会社