研究課題
若手研究(B)
本研究ではまず、肝臓に対するスカトールの効果について検討を行った。ラットに28日間スカトール含有食を摂取させた結果、主に肝臓で制御されている胆汁酸代謝に異常が生じた。しかし、肝臓、回腸、結腸において、TNFalphaの発現量に変化がなかった事から、この摂取期間では炎症反応が惹起されない事が示唆された。また、胆汁酸代謝の変動が動脈硬化の発症・進展に対して影響を与えるのか解析を行った。代表的な二次胆汁酸であるデオキシコール酸が、血管平滑筋細胞の増殖能・遊走能を亢進させていた。以上から、消化管内でのスカトールの濃度上昇は胆汁酸代謝を変化させ、動脈硬化の発症・進展を導く可能性が考えられた。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件)
Journal of Nutritional Science and Vitaminology
巻: 60 号: 6 ページ: 450-454
10.3177/jnsv.60.450
130005060920