研究課題/領域番号 |
25770095
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
位田 将司 日本大学, 経済学部, 助教 (80581800)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2014年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2013年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 日本近代文学 / 横光利一 / 価値哲学 / 新カント派 / リッケルト / 芸術的価値論争 / 資本論 / 円本 / マルクス経済学 / プロレタリア文学 / 改造社 |
研究成果の概要 |
1920年代から30年代にかけて「文学の価値化」、つまり「円本」をはじめとする商品化が進むのであるが、この要因は出版メディアの発展と読者の大衆化にだけ求められるものではなく、当時日本でも隆盛を誇った、新カント派の「価値哲学」の影響を考慮に入れなければならないことが判明した。「価値哲学」は当時の多くの文学者たちに強い影響を与えており、その理論とは「文化」の中に「価値」の構造を見出すというものであった。文学者たちはその「価値哲学」の理論の中に文学の商品化の理論的な可能性を見出したのである。
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