研究課題
若手研究(B)
本研究は,釈読口訣資料における口訣の懸吐された漢字について,漢文訓読の伝統は15世紀中葉の訓民正音創制以後に刊行された諺解資料に引き継がれているのではないか,という前提のもと,それら諺解資料における漢文原文に対する諺解様相に立脚して,その読法を考察したものである。その結果,釈読口訣資料における訓読の様相は,15世紀末期以降に刊行された非仏教系(儒教系)の諺解資料と多くの類似点が見られ,これらの諺解資料が釈読口訣資料の読法を考察していく上で重要な位置を占めていることがわかった。
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富山大学人文学部紀要
巻: 63 ページ: 72-103
120005649662
Acta Linguistica Asiatica
巻: Vol 4, No 1 号: 1 ページ: 43-68
10.4312/ala.4.1.43-68