研究課題/領域番号 |
25770170
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 名古屋学院大学 |
研究代表者 |
川崎 めぐみ (川越 めぐみ) 名古屋学院大学, 商学部, 准教授 (60645810)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2013年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 方言オノマトペ / 地理的分布 / 多義語 / 面的分布 / 言語地図 / オノマトペ / 方言 / 意味 / 面接調査 / 山形県寒河江市 / 質問項目 |
研究成果の概要 |
日本語の方言オノマトペについて、意味と地理的分布の関わりを明らかにした。多義的な方言オノマトペを取り上げ、それぞれの意味がどの地域で使われているかについて、全国277地点におけるアンケート調査を行った。調査結果をもとに言語地図を作成し、意味の分布を可視化した。その結果、方言オノマトペの意味の分布は、全国的に多数の地点で使用されるもの、全国的に少数地点で使用されているもの、使用地域に偏りがあるものが見られた。また、派生した意味は派生前の意味が存在している地域に見られること、海岸沿いや交易といった地理的あるいは文化的要因が使用の有無に関わっていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
方言のオノマトペ(擬音語・擬態語)について、複数の意味を持つ多義的な語のそれぞれの意味・用法が、どのような地域で使われているのかを面的に示した初めての研究である。従来、語形の地理的分布、意味の点的報告があったが、それに対し、意味・用法の地理的な分布を言語地図として示したものである。言語地図を89点作成し、それ自体が今後の方言オノマトペ研究の基礎資料となる。また、意味の派生関係が使用地点を限定すること、文化的・地理的な要因(例えば海沿い、交易関係)がオノマトペの意味の伝播にも影響していることを具体的な形で明らかにした。
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