降伏から占領期にかけての(1)昭和天皇・宮中周辺の政治活動(2)鈴木貫太郎の政治活動(3)重臣の近衛文麿による新憲法草案の三点を重点的に取り上げ、戦前の旧支配勢力が戦後秩序をどのように構想し、それが日米間でどのような相互作用を生み出したのかを明らかにした。論文としては「昭和天皇と日本の『終戦』」(『歴史のなかの日本政治 2 国際環境の変容と政軍関係』中央公論新社、2013 年)を発表し、昭和天皇の抱えていた様々な政治課題が、どのように政治日程に影響を及ぼしたのかを論じた。また、「日米戦争下の昭和天皇と軍事情報」(日本政治学会 2013 年度研究大会)と題した学会発表を行った。
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