研究課題/領域番号 |
25780510
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
鴨川 明子 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (40386545)
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研究期間 (年度) |
2015-03-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2013年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 比較教育学 / ジェンダー / 女子教育 / マレーシア / ブルネイ / キャリア形成 / 留学生 / 女性の高学歴化 / 留学生移動 / 東南アジア / ASEAN / 多国間学生移動 / 市民性教育 / ASEAN共同体 / 地域統合 / キャリア教育 / 女性のキャリア形成 |
研究成果の概要 |
本研究は、東南アジア域内を移動する留学生のキャリア形成について、ジェンダーの観点から明らかにすることを目的とした。 主にマレーシアとブルネイにおいて実地調査を行った結果、東南アジアには、初等・前期中等教育が完全普及しつつある国も多いが、植民地期から続くエリート養成型の留学には男女間格差が残された国もある。女性の高学歴化が進む中で、東南アジア域内を移動する留学生のキャリア形成という新しい視座を提供することによって、男女間格差を構造的に理解する一助となった。この意義は、1990年「万人のための教育(EFA)世界会議」以降、国際機関や援助国が取り組んできた課題に一石を投じるものであると思われる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東南アジア10カ国はASEAN共同体の構築を目指している。東南アジア域内を移動する留学生は、ASEAN共同体を構築する上での原動力になると思われた。 研究期間全体を通じて対象国において実施してきた研究成果の学術的意義や社会的意義は、A)東南アジアの留学生を対象に、「域内の多国間学生移動」という観点から、地域連携や地域統合の問題をとらえる点にあり、B)東南アジアの女子留学生にとって「域内留学」という新たな可能性を模索する実証研究であるという点にあった。さらに、C)女性の高学歴化が進む中で留学生のキャリア形成という新しい視座を提供することによって、男女間格差を構造的に理解する点にある。
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