研究課題/領域番号 |
25780538
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
滝吉 美知香 岩手大学, 教育学部, 准教授 (00581357)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2013年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 自己 / 自閉症スペクトラム / 自己理解 |
研究成果の概要 |
本研究は,自閉スペクトラム症(ASD)者の自己理解の特徴を学校在籍の視点から明らかにすること,及び,ASD者の自己理解に影響する典型発達(TD)者との関係について明らかにすることを目的とした。前者については,ASD者へのインタビュー調査より,在籍や進路を主体的に選択した感覚の獲得と,現在の自己の肯定による過去のネガティブ経験の捉え直しの重要性が示唆された。後者については,幼年期TD児におけるASD児への認識と態度,思春期青年期TD者自身の自己理解とASD理解,青年期TD者におけるASD理解と支援への自己関与意識,それぞれの検討をとおして,各発達期や状況に対応した関係調整支援について考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コミュニケーションや感覚の特異性を示すASD児者は,従来,他者との関係性の中で自己についての理解を深めアイデンティティを確立していくことの脆弱性が指摘されてきた。ASD者個人内に障害を起因させその困難さを明確化することに主眼が置かれた一連の先行研究に対し,本研究では,ASD児者を取りまく周囲の同年代の他者におけるASD児者に対する理解や振る舞いに着目し,両者の関係性をつなぐという視点からASD児者の自己理解をめぐる状況の明確化と支援について検討を行った点に,学術的意義および社会的意義があるといえる。
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