研究成果の概要 |
Pt/Bi2Sr2CaCu2O8+δ(BSCCO)構造に水素を取り込むことで, 電圧誘起の水素イオン拡散による抵抗スイッチング(RS)が発現することを初めて確認した. 同構造のXAFS及びXRD測定を行うことで, RSに伴う電子状態及び結晶歪の変化が生じる兆候を初めて捉えた. Pt/Nb:SrTiO3(Nb:STO)構造のRSがPt/Nb:STO界面全体で生じることを示し, Pt電極下のTi K-XAFSスペクトルにRSに伴う変化を確認した. これにより, RSとTi原子周囲の対称性に相関があることが示唆された. RSに伴う電子状態の変化を複数サイクルに亘って確認したのは本研究が初めてである.
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