交通需要誘出を内生化するメカニズムデザインの理論的・実験的アプローチ

• 研究課題/領域番号: 25820236
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 土木計画学・交通工学
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 原 祐輔 東北大学, 情報科学研究科, 助教 (50647683)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2013年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: 交通計画 / メカニズムデザイン / 選好誘出

研究成果の概要

本研究課題は観測された交通行動や表明された交通需要には表れない交通行動に対する選好を誘出させ，その誘出させた選好を用いて社会的厚生を高めるメカニズムデザインを理論的・実験的アプローチに基づき，構築することを目的としたものである．
交通サービスオークションにおける希望出発（到着）時刻に着目した選好誘出メカニズムを提案することで，まず理論解析と数値シミュレーションを用いて，通常よりも利用者の負担が少ない表明数で真の選好を近似可能であること，またその結果として，社会的厚生を高めることを示した．次に，1650名を対象とした実験室実験によって，提案メカニズムが実行動ベースでも同様の結果であることを示した．

研究成果

• [雑誌論文] 時間帯別交通利用権オークションに対する選好誘出の効率性に関する研究 (2015)
  • 著者名/発表者名: 原祐輔
  • 雑誌名: 土木学会論文集D3 巻: Vol.71, No.5
  • NAID: 130005114729
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Behavior Analysis using Tweet Data and Geo-tag Data under Natural Disaster (2015)
  • 著者名/発表者名: Yusuke Hara
  • 雑誌名: Transportation Research Procedia 巻: 11 ページ: 399-412
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 乗捨て型共同利用交通システムに対する利用権取引制度の設計とその解法の提案 (2014)
  • 著者名/発表者名: 原祐輔, 羽藤英二
  • 雑誌名: 土木学会論文集D3 巻: Vol.70, No.4 ページ: 198-210
  • NAID: 130004699691
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Network GEV型経路選択モデルを用いた確率的利用者均衡配分 (2014)
  • 著者名/発表者名: 原祐輔, 赤松隆
  • 雑誌名: 土木学会論文集D3 巻: Vol.70, No.5
  • NAID: 130005070399
  • 査読あり
• [雑誌論文] Twitter を用いた東日本大震災時の首都圏の帰宅意思決定分析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 原祐輔
  • 雑誌名: 自然言語処理 巻: 20 号: 3 ページ: 315-334
  • DOI: 10.5715/jnlp.20.315
  • NAID: 10031174536
  • ISSN: 1340-7619, 2185-8314
  • 査読あり
• [学会発表] 選好誘出を考慮した通行権取引制度の効率性に関する研究 (2014)
  • 著者名/発表者名: 原祐輔
  • 学会等名: 土木計画学研究発表会
  • 発表場所: 鳥取大学
  • 年月日: 2014-11-02
• [学会発表] 観測と顕示選好に関する一考察 (2013)
  • 著者名/発表者名: 原祐輔
  • 学会等名: 第48回土木計画学研究発表会
  • 発表場所: 大阪市立大学