研究成果の概要 |
本研究は、小脳プルキンエ細胞をモデルとし、樹状突起が三次元的な空間パターンを形成する仕組みを明らかにすることを目的とした。研究成果としては以下のものが挙げられる。 1, 同種樹状突起同士の交差防止の分子メカニズムの一端を明らかにした。 2, ミトコンドリアおよびクレアチンキナーゼによる局所的なエネルギー産生が樹状突起の安定した成長に必須であることを示した。 3, プルキンエ細胞の樹状突起が平行線維に対して直交して成長することを示した。生体内で平面な樹状突起を獲得するのに必要な仕組みであると考えられる。またこの成長方向決定メカニズムに関与する分子を一部同定した。
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