研究課題
若手研究(B)
転写因子Oct3/4 Homeoドメイン(POUHD)のDNA認識機構を解明するため、主に溶液NMRを用いた動的構造解析を試みた。DNA滴定による化学シフト変化の定量解析から、DNAへの結合力および非特異的DNA結合状態の存在比率を明らかとした。またDNA存在下でCLEANEX-PM測定を行うことで、POUHDの天然変性領域が非特異的なDNA認識に重要であることを明らかとなった。さらにITC測定から、そのN末端領域がもともとDNAに存在している水を排除して結合することがわかった。以上の結果から、POUHDは天然変性領域をきっかけとして最終結合状態に至るというDNA結合モデルを提唱できる。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)
J. Biol. Chem.
巻: -
J. Biomol. NMR
巻: 56 号: 3 ページ: 275-283
10.1007/s10858-013-9747-5