微小管動態制御による分裂位置制御メカニズム

• 研究課題/領域番号: 25840070
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 細胞生物学
• 研究機関: 北海道大学
• 研究代表者: 上原 亮太 北海道大学, 創成研究機構, 特任助教 (20580020)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2013年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
• キーワード: 細胞質分裂 / 微小管 / アクチン / 細胞分裂 / 細胞骨格 / 中央紡錘体

研究成果の概要

細胞分裂の正確な制御は、生命の継承および恒常性の維持に必須であるが、その分子機構は明らかでない。本研究では、細胞質分裂が起こる細胞内位置の制御機構を明らかにするために、ヒト培養細胞を用いて、微小管形成因子をRNAi法によって特異的に機能阻害し、それにより生じる分裂障害を詳細に調べた。その結果、微小管脱重合因子Kif2Aが中央紡錘体微小管の長さ制御を通して、分離染色体間距離を適正に保つ機能を有すること、また微小管重合因子オーグミンによる中央紡錘体微小管形成が、細胞のくびれ運動を司るアクチン細胞骨格制御因子の集積に必須の機能を果たすことを明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] Aurora B and Kif2A control microtubule length for assembly of a functional central spindle during anaphase. (2013)
  • 著者名/発表者名: Uehara, R, Tsukada, Y., Kamasaki, T., Poser, I., Yoda, K., Gerlich, D.W., and Goshima, G.
  • 雑誌名: Journal of Cell Biology 巻: 202 号: 4 ページ: 623-636
  • DOI: 10.1083/jcb.201302123
  • 査読あり
• [雑誌論文] 紡錘体微小管の生成メカニズムに関する微細構造学的解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 釜崎とも子・上原亮太
  • 雑誌名: 顕微鏡 巻: 第48巻 ページ: 90-93
  • NAID: 10031194752
• [雑誌論文] 動物と植物におけるオーグミンの分裂期スピンドル形成への寄与 (2013)
  • 著者名/発表者名: 中岡由貴・上原亮太
  • 雑誌名: 細胞工学 巻: 32 ページ: 263-268
• [学会発表] 動物細胞における中央紡錘体の形成・形態制御機構 (2014)
  • 著者名/発表者名: 上原亮太
  • 学会等名: 第66回日本細胞生物学会大会 シンポジウム
  • 発表場所: 奈良県新公会堂 奈良市
  • 招待講演
• [学会発表] 細胞生物学的手法と数理モデルを用いた細胞質分裂制御の解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 上原亮太、塚田祐基
  • 学会等名: 第6回 定量生物学会年会
  • 発表場所: 大阪大学銀杏会館 吹田市
  • 招待講演
• [学会発表] Aurora BとKif2Aによる微小管の長さ制御を介した細胞質分裂制御の仕組み (2013)
  • 著者名/発表者名: 上原亮太、塚田祐基、釜崎とも子、五島剛太
  • 学会等名: 第65回 日本細胞生物学会大会 シンポジウム
  • 発表場所: ウインクあいち 名古屋市
  • 招待講演