研究課題
若手研究(B)
本研究では大気降下物として森林に流入する硝酸イオンの利用効率に関する研究を行った.その結果,降雨時には本調査集水域にもたらされた大気降下物由来の硝酸イオンの2.9-37.8%(平均: 15.5%)が全く利用されずに集水域を素通りして渓流水から流出していた.森林からの硝酸イオン流出のほとんどが降雨時に起こることを考慮すると,森林ではその成長に窒素が不可欠であるにもかかわらず,大気降下物としてもたらされた硝酸イオンの一部は全く使えていないこと,今後大気降下物による硝酸イオン流入量が増加した場合,直ちにある程度流出する硝酸イオンが増加する可能性があることが明らかになった.
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陸水研究
巻: 2 ページ: 27-37