ウシ体外生産胚の高品質化を目的とした新規発生阻害機構の解明

• 研究課題/領域番号: 25850186
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 動物生産科学
• 研究機関: 佐賀大学
• 研究代表者: 山中 賢一 佐賀大学, 農学部, 准教授 (40572920)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2013年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: 体外受精 / 暑熱ストレス / リソソーム / ウシ受精卵 / 胚発生 / ガラス化 / ウシ / 高温ストレス / 外的ストレス

研究成果の概要

本研究では、受精から胚発生初期におけるカテプシンB、リソソームおよびオートファゴソームの動態を明らかにし、受精家畜受精卵における細胞内消化に関する基礎的知見を得ることができた。また、体外生産胚の生産過程における外的ストレスは過剰なカテプシンB活性を誘起し、胚の発生能や品質低下を引き起こすことが明らかとなった。さらに、これらの活性を人為的に抑制することで、胚の発生能低下を回避できることも同時に示され、カテプシン活性が関与する発生停止機構の存在が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Comparing spatial expression dynamics of bovine blastocyst under three different procedures : in-vivo, in-vitro derived, and somatic cell nuclear transfer embryos (2015)
  • 著者名/発表者名: Hiroaki Nagatomo, Hiroki Akizawa, Ayari Sada, Yasunori Kishi, Ken-ichi Yamanaka, Tetsuya Takuma, Keisuke Sasaki, Nobuhiko Yamauchi, Yojiro Yanagawa, Masashi Nagano, Tomohiro Kono, Masashi Takahashi, Manabu Kawahara
  • 雑誌名: Japanese Journal of Veterinary Research 巻: 63 号: 4 ページ: 159-171
  • DOI: 10.14943/jjvr.63.4.159
  • NAID: 120005676285
  • ISSN: 0047-1917
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Heat stress during in vitro fertilization decreases fertilization success by disrupting anti-polyspermy systems of the oocytes (2015)
  • 著者名/発表者名: Sakatani M, Yamanaka K, Balboula AZ, Takenouchi N, Takahashi M
  • 雑誌名: Molecular Reproduction and Development 巻: 82 号: 1 ページ: 36-47
  • DOI: 10.1002/mrd.22441
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Expression and Regulation of Foxa2 in the Rat Uterus during Early Pregnancy (2014)
  • 著者名/発表者名: Kazuki Yamagami, Nobuhiko Yamauchi, Kaiyu Kubota, Sho Nishimura, Vishwajit Sur Chowdhury, Kenichi Yamanaka, Masashi Takahashi, Shoji Tabata, Masa-aki Hattori
  • 雑誌名: Journal of Reproduction and Development 巻: 60 ページ: 468-475
  • NAID: 130004690752
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] 体外生産胚の高品質化に向けた取り組み (2014)
  • 著者名/発表者名: 山中賢一
  • 学会等名: 平成26年度事業化を加速する産学連携支援事業 新たな肉用牛生産シンポジウム
  • 発表場所: アバンセ、佐賀市
  • 年月日: 2014-12-12
  • 招待講演
• [学会発表] 体外発生時の暑熱ストレスがウシ胚のカテプシンB活性に及ぼす影響 (2014)
  • 著者名/発表者名: 山中賢一、水落絢子、阪谷美樹、竹之内直樹、高橋昌志、和田康彦
  • 学会等名: 日本繁殖生物学会
  • 発表場所: 帯広畜産大学
  • 年月日: 2014-08-21 – 2014-08-24
• [学会発表] 暑熱ストレスがウシ体外受精胚のカテプシンB活性および発生能に及ぼす影響 (2013)
  • 著者名/発表者名: 山中賢一、
  • 学会等名: 日本繁殖生物学会
  • 発表場所: 東京農工大学農学部府中キャンパス