金属触媒を用いないクロスカップリング反応の開発とその応用研究

• 研究課題/領域番号: 25860017
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 化学系薬学
• 研究機関: 立命館大学
• 研究代表者: 森本 功治 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 助教 (10543952)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2013年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
• キーワード: クロスカップリング / ヨウ素 / 芳香族 / グリコシル化 / 酸化 / 超原子価ヨウ素 / カップリング / ビアリール

研究成果の概要

芳香族化合物は医薬、農薬の基本骨格であるだけでなく、そのオリゴマーやポリマーは近年、材料科学分野で実用化されているため、有用な前駆体となる高度に官能基化された芳香族化合物類の高効率的な合成法の開発は重要な研究課題である。今回申請者はまず、芳香族化合物としてヘテロ原子を有するフェノール類やアニリン類の酸化的カップリング反応を検討し、さらに触媒的な分子間でのクロスカップリング反応の開発に成功した。さらに超原子価ヨウ素反応剤を用いたグリコシル化反応の開発にも成功した。

研究成果

• [雑誌論文] Organo-iodine(III) catalyzed oxidative phenol-arene and phenol-phenol cross-coupling reaction (2016)
  • 著者名/発表者名: K. Morimoto, K. Sakamoto, T. Oshika, T. Dohi, Y. Kita
  • 雑誌名: Angew. Chem., Int. Ed. 巻: 55 号: 11 ページ: 3652-3656
  • DOI: 10.1002/anie.201511007
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Clean Synthesis of <i>N</i>-Pyrrolyl Azoles by Metal-Free Oxidative Cross-Coupling Using Recyclable Hypervalent Iodine Reagent (2015)
  • 著者名/発表者名: K. Morimoto, R. Ogawa, D. Koseki, Y. Takahashi, T. Dohi, Y. Kita
  • 雑誌名: ＣＨＥＭＩＣＡＬ ＆ ＰＨＡＲＭＡＣＥＵＴＩＣＡＬ ＢＵＬＬＥＴＩＮ 巻: 63 号: 10 ページ: 819-824
  • DOI: 10.1248/cpb.c15-00469
  • NAID: 130005100920
  • ISSN: 0009-2363, 1347-5223
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Phenyliodine bis(trifluoroacetate) (PIFA) as an excellent promoter of 2-deoxy-2-phthalimido-1-thio-glycosides in the presence of triflic acid in glycosylation reaction (2015)
  • 著者名/発表者名: T. Kajimoto, K. Morimoto, R. Ogawa, T. Dohi, Y. Kita
  • 雑誌名: Eur. J. Org. Chem. 巻: - 号: 10 ページ: 2138-2142
  • DOI: 10.1002/ejoc.201500186
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] N1-selective oxidative C-N coupling of azoles with pyrroles using a hypervalent iodine reagent (2014)
  • 著者名/発表者名: K. Morimoto, Y. Ohnishi, A. Nakamura, K. Sakamoto, T. Dohi, Y. Kita
  • 雑誌名: Asian Journal of Organic Chemistry 巻: 3 号: 4 ページ: 382-386
  • DOI: 10.1002/ajoc.201400027
  • 査読あり
• [雑誌論文] Organocatalytic C-H/C-H' cross-biaryl coupling: C-selective arylation of sulfonanilides with aromatic hydrocarbons (2013)
  • 著者名/発表者名: M. Ito, H. Kubo, I. Itani, K. Morimoto, T. Dohi, Y. Kita
  • 雑誌名: Journal of the American Chemical Society 巻: 135 号: 38 ページ: 14078-14081
  • DOI: 10.1021/ja407944p
  • 査読あり
• [雑誌論文] Metal-free oxidative para cross-coupling of phenols (2013)
  • 著者名/発表者名: K. Morimoto, K. Sakamoto, Y. Ohnishi, T. Miyamoto, M. Ito, T. Dohi, Y. Kita
  • 雑誌名: Chemistry - A European Journal 巻: 19 号: 27 ページ: 8726-8731
  • DOI: 10.1002/chem.201301028
  • 査読あり
• [雑誌論文] Oxidative Trimerization of Catechol to Hexahydroxytriphenylene (2013)
  • 著者名/発表者名: Morimoto, Koji; Dohi, Toshifumi;Kita, Yasuyuki,
  • 雑誌名: European Journal of Organic Chemistry 巻: 2013 号: 9 ページ: 1659-1662
  • DOI: 10.1002/ejoc.201201515
  • 査読あり
• [学会発表] リサイクル型超原子価ヨウ素反応剤を用いたヘテロ芳香族とアゾール類の環境調 和型クロスカップリング (2016)
  • 著者名/発表者名: 森本 功治 , 小川 亮輔 , 高橋 優介1, 土肥 寿文 , 北 泰行
  • 学会等名: 日本薬学会第136年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜（神奈川県、横浜市）
  • 年月日: 2016-03-28
• [学会発表] 超原子価ヨウ素反応剤を用いたフェノール類およびカテコール類と炭素求核剤と の生成物選択的クロスカップリング反応 (2016)
  • 著者名/発表者名: 森本 功治, 髙橋 優介, 土肥 寿文, 北 泰行
  • 学会等名: 日本薬学会第136年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜（神奈川県、横浜市）
  • 年月日: 2016-03-28
• [学会発表] ヨウ素反応剤を用いたフェノール類の触媒的酸化的クロスカップリング反応の開発 (2016)
  • 著者名/発表者名: 森本功治・坂本一真・高橋優介・土肥寿文・北泰行
  • 学会等名: 「有機分子触媒による未来型分子変換」第6回公開シンポジウム
  • 発表場所: 大阪科学技術センター（大阪府、大阪市）
  • 年月日: 2016-01-23
• [学会発表] Phenyliodine Bis(trifluoroacetate) (PIFA) as An Excellent Promoter of Thioglycosides in Glycosylation Reaction (2015)
  • 著者名/発表者名: Kajimoto, T.; Morimoto, K.; Ogawa, R.; Dohi, T.; Kita, Y.
  • 学会等名: Pacifichem 2015
  • 発表場所: Hawaii (USA)
  • 年月日: 2015-12-19
  • 国際学会
• [学会発表] Enviromentally-Benign Glycosylation Reaction Using Thioglycosides Prepared with An Odorless Thiol and Phenyliodine Bis(trifluoroacetate) (PIFA) (2015)
  • 著者名/発表者名: Kajimoto, T.; Morimoto, K.; Dohi, T.; Kita, Y
  • 学会等名: Pacifichem 2015
  • 発表場所: Hawaii (USA)
  • 年月日: 2015-12-19
  • 国際学会
• [学会発表] 超原子価ヨウ素反応剤をチオグリコシドの活性化剤に用いたグリコシル化 反応の開発 (2015)
  • 著者名/発表者名: 梶本哲也，森本功治，小川亮輔， 土肥寿文 ，北泰行
  • 学会等名: 第35回有機合成若手セミナー「明日の有機合成を担う人のために」
  • 発表場所: 京都府立大学下鴨キャンパス（京都府、京都市）
  • 年月日: 2015-08-01
• [学会発表] Hypervalent Iodine(III)-Catalyzed Oxidative Cross-Coupling Reaction of Phenols (2015)
  • 著者名/発表者名: Morimoto, K.; Sakamoto, K.; Dohi, T.; Kita, Y.
  • 学会等名: 内藤コンファレンス
  • 発表場所: シャトレーゼ ガトーキングダム サッポロ「北海道 札幌市）
  • 年月日: 2015-07-07
  • 国際学会
• [学会発表] メタルフリー酸化的カップリング反応を用いたEDOT-Pyrrole 型π共役系化合物の分子設計に関する研究 (2015)
  • 著者名/発表者名: 森本功治・中村 光・土肥寿文・北 泰行
  • 学会等名: 第８回有機触媒シンポジウム 「有機分子触媒による未来型分子変換」 第５回公開シンポジウム
  • 発表場所: 沖縄県市町村自治会館・自治会館ホール（沖縄県、沖縄市）
  • 年月日: 2015-05-10
• [学会発表] 超原子価ヨウ素反応剤を活性化剤とするチオグリコシドを用いた新規グリコシル化反応の開発 (2015)
  • 著者名/発表者名: 梶本 哲也、森本 功治、小川 亮輔、土肥 寿文、北 泰行
  • 学会等名: 日本薬学会第135年会
  • 発表場所: デザイン・クリエイティブセンター神戸（兵庫県）
  • 年月日: 2015-03-27
• [学会発表] 超原子価ヨウ素反応剤を用いる生成物選択的フェノールのクロスカップリング (2015)
  • 著者名/発表者名: 森本功治、坂本一真、大鹿貴生、土肥寿文、北 泰行
  • 学会等名: 日本薬学会第135年会
  • 発表場所: デザイン・クリエイティブセンター神戸（兵庫県）
  • 年月日: 2015-03-27
• [学会発表] 超原子価ヨウ素カップリングの連続による含ヘテロ芳香族π共役アリール合成 (2015)
  • 著者名/発表者名: 森本 功治 , 後藤 芳紀 , 大西 佑亮 , 土肥 寿文 , 北 泰行
  • 学会等名: 日本薬学会第135年会
  • 発表場所: デザイン・クリエイティブセンター神戸（兵庫県）
  • 年月日: 2015-03-27
• [学会発表] ヨウ素反応剤を触媒とするフェノール類と芳香族求核種の酸化的クロスカップリング反応の開発 (2014)
  • 著者名/発表者名: 森本功治，坂本一真，栄井修平，土肥寿文，北 泰行
  • 学会等名: 第40回 反応と合成の進歩シンポジウム
  • 発表場所: 東北大学（宮城県）
  • 年月日: 2014-11-11
• [学会発表] 3価の超原子価ヨウ素種を用いるフェノール類の酸化的クロスカップリング反応 (2014)
  • 著者名/発表者名: 森本功治、坂本一真、高橋優介、土肥寿文、北 泰行
  • 学会等名: 第64回 日本薬学会近畿支部総会・大会
  • 発表場所: 京都薬科大学（京都府）
  • 年月日: 2014-10-11
• [学会発表] Oxidative Cross-Coupling of Phenols with Aromatic Compounds Using Hypervalent Iodine Reagent (2014)
  • 著者名/発表者名: Morimoto, K.; Sakamoto, K.; Sakai, S.; Takahashi, Y.; Dohi, T.; Kita, Y.
  • 学会等名: 17th The Society of Iodine Science Symposium
  • 発表場所: 千葉大学（千葉県）
  • 年月日: 2014-09-19
• [学会発表] Oxidative C-N Coupling of Azoles with Heteroaromatic Compounds (2014)
  • 著者名/発表者名: Morimoto, K.; Nakamura, A.; Sakamoto, K.; Dohi, T.; Kita, Y.
  • 学会等名: The 24th French-Japanese Symposium on Medicinal and Fine Chemistry
  • 発表場所: Lyon (France)
  • 年月日: 2014-09-15
• [学会発表] N1-Selective Oxidative C-N Coupling of Azoles with Pyrroles (2014)
  • 著者名/発表者名: Morimoto, K.; Nakamura, A.; Sakamoto, K.; Dohi, T.; Kita, Y.
  • 学会等名: 4th International Conference on Hypervalent Iodine Chemsitry
  • 発表場所: ヒルトン成田ホテル（千葉県）
  • 年月日: 2014-07-03
• [学会発表] 有機ヨウ素反応剤を触媒的に用いる芳香族化合物の酸化的クロスカップリング反応 (2014)
  • 著者名/発表者名: 森本功治、伊藤元気、土肥寿文、北 泰行
  • 学会等名: 「有機分子触媒による未来型分子変換」第4回公開シンポジウム(分子活性化 - 有機分子触媒合同シンポジウム)
  • 発表場所: 北海道大学（北海道）
  • 年月日: 2014-06-20
• [学会発表] 超原子価ヨウ素反応剤を用いる新規オルトスピロ環構築法の開発と天然物ラクトナマイシンの合成研究 (2013)
  • 著者名/発表者名: 森本功治，仲江朋史，宮本健志，土肥寿文，北 泰行
  • 学会等名: 第39回 反応と合成の進歩シンポジウム
  • 発表場所: 福岡県 九州大学医学部百年講堂
• [学会発表] Efficient Metal-Free Oxidative para Cross-Coupling of Phenols (2013)
  • 著者名/発表者名: Morimoto, K.; Sakamoto, K.；Dohi, T.; Kita, Y.
  • 学会等名: 9th AFMC International Medicinal Chemistry Symposium in 2013 (AIMECS13)
  • 発表場所: Grand Hotel Taipei（台湾）
• [学会発表] フェノール類の酸化的クロスカップリング反応の開発と有用物質合成への応用
  • 著者名/発表者名: 森本功治、坂本一真、土肥寿文、北 泰行
  • 学会等名: 日本薬学会第134年会
  • 発表場所: 熊本県 熊本大学
• [学会発表] ホモフタル酸アナログの強塩基存在下での環化付加反応を用いるlactonamycinの合成研究
  • 著者名/発表者名: 森本功治、仲江朋史、宮本健志、土肥寿文、北 泰行
  • 学会等名: 日本薬学会第134年会
  • 発表場所: 熊本県 熊本大学
• [学会発表] フェノール類の酸化的クロスカップリングによるビアリール合成
  • 著者名/発表者名: 森本功治、坂本一真、土肥寿文、北 泰行
  • 学会等名: 第104回有機合成シンポジウム
  • 発表場所: 東京都 早稲田大学国際会議場
• [学会発表] 原子価ヨウ素活性種を用いたアニリン誘導体の触媒的クロスカップリング反応
  • 著者名/発表者名: 伊藤元気，久保浩子，井谷 樹，栄井修平，森本功治，土肥寿文，北 泰行
  • 学会等名: 第39回 反応と合成の進歩シンポジウム
  • 発表場所: 福岡県 九州大学医学部百年講堂
• [学会発表] 含窒素ヘテロ芳香族ヨードニウム塩の反応性制御とビアリール合成へ応用
  • 著者名/発表者名: 森本功治，大西佑亮，坂本一真，関口 奨，土肥寿文，北 泰行
  • 学会等名: 第43回複素環化学討論会
  • 発表場所: 岐阜県 長良川国際会議場
• [学会発表] ホモフタル酸無水物との環化付加反応による天然物ラクトナマイシンの ABCD 環構築
  • 著者名/発表者名: 森本功治，宮本健志，仲江朋史，土肥寿文，北 泰行
  • 学会等名: 第63回日本薬学会近畿支部大会
  • 発表場所: 京都府 同志社女子大学 京田辺キャンパス
• [学会発表] メタルフリーな直接的ヘキサヒドロキシトリフェニレンの合成法の開発
  • 著者名/発表者名: 森本功治，土肥寿文，北 泰行
  • 学会等名: 日本プロセス化学会 2013サマーシンポジウム
  • 発表場所: 茨城県 つくば国際会議場
• [学会発表] Oxidative Direct Synthesis of Hexahydroxytriphenylene (HHTP)
  • 著者名/発表者名: Morimoto, K.; Dohi, T.; Kita, Y.
  • 学会等名: 14th Tetrahedron Symposium
  • 発表場所: Vienna (Austria )