高悪性腫瘍への標的化とアポトーシス誘導を担うEGCG修飾リポソーム製剤の検討

• 研究課題/領域番号: 25860121
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 医療系薬学
• 研究機関: 岩手医科大学
• 研究代表者: 杉山 育美 岩手医科大学, 薬学部, 助教 (80509050)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円); 2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2013年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: リポソーム / EGCG / ラミニンレセプター

研究成果の概要

悪性度の高い腫瘍に高発現する67 kDaラミニンレセプター(67LR)を標的としたリポソーム製剤の開発を試みた。薬物キャリアとしてのみでなく、エピガロカテキンガレート(EGCG)による標的性の増大及びアポトーシスの誘導も期待したリポソーム製剤を検討した。EGCGのみを修飾したリポソームはマウスへ投与後速やかに血中より消失したが、ステルス性を付与したEGCG-ポリエチレングリコール(PEG)修飾リポソームは血中滞留性を改善した。さらに、殺細胞検討においてEGCG-PEG修飾リポソームで強い効果が得られた。以上の結果より、EGCG-PEG修飾リポソームは抗腫瘍効果を増大させることが期待された。

研究成果

• [学会発表] The advanced strategy for novel EGCG derivative modified liposome with high targeting ability to tumor (2015)
  • 著者名/発表者名: 杉山育美、佐塚泰之
  • 学会等名: Annual Meeting 2015 of the American Association for Cancer Research
  • 発表場所: Philadelphia (USA)
  • 年月日: 2015-04-22
• [学会発表] 悪性腫瘍に高発現するエピガロカテキンガレ－ト受容体を標的とした薬物キャリアの検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 杉山育美、開發邦宏、加藤修雄、佐塚泰之
  • 学会等名: 第11回日本カテキン学会年次学術大会
  • 発表場所: 昭和大学（東京都品川区）
  • 年月日: 2014-11-22
• [学会発表] 67kDaラミニンレセプタ－を標的としたEGCG修飾リポソ－ムの体内動態評価 (2014)
  • 著者名/発表者名: 杉山育美、佐塚泰之
  • 学会等名: 第73回日本癌学会総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜（神奈川県横浜市）
  • 年月日: 2014-09-27
• [学会発表] (-)-Epigallocatechin-3-gallate 修飾リポソ－ムの有用性検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 杉山育美、開發邦宏、加藤修雄、佐塚泰之
  • 学会等名: 日本薬剤学会第 29 年会
  • 発表場所: 大宮ソニックスティビル（埼玉県さいたま市）
  • 年月日: 2014-05-22
• [学会発表] Liposomal Doxorubicin with Modified EGCG Increased Antitumor Activity by Topical Targeting Efficacy into Tumor (2014)
  • 著者名/発表者名: 杉山育美、佐塚泰之
  • 学会等名: Annual Meeting 2014 of the American Association for Cancer Research
  • 発表場所: San Diego (USA)
  • 年月日: 2014-04-09
• [学会発表] Laminin receptor targeted liposome with EGCG modification to increase antitumor effect (2013)
  • 著者名/発表者名: 杉山 育美
  • 学会等名: 第72回 日本癌学会学術総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜