Atg9を含む新規膜構造体のプロテオーム解析とオートファゴソーム膜形成機構の研究

• 研究課題/領域番号: 25860149
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 解剖学一般(含組織学・発生学)
• 研究機関: 順天堂大学
• 研究代表者: 角田 宗一郎 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80551209)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: オートファジー / 小胞輸送 / 電子顕微鏡 / 形態解析 / 質量分析 / 膜構造 / 膜輸送 / プロテオーム / 培養細胞

研究成果の概要

オートファジーは、細胞内に扁平な膜構造が現れ、それが細胞成分を包み込みリソソームに運びこむことで分解を行う現象である。このオートファジーの障害は様々な疾患に繋がることが知られている。本研究課題はこの膜形成の機構解明を目的として行った。オートファジーに関わる重要なタンパク質の一つがAtg9であり、細胞の膜上に存在している。我々はこのAtg9の局在を解析し、直径50nm程度の小胞構造「Atg9小胞」上にあることを明らかにした。さらに同じ膜上にあるタンパク質を調べていくことで、Rab1と呼ばれる小胞輸送に関わるタンパク質がAtg9小胞上に共局在し、膜形成に関与することを明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] The thermotolerant yeast Kluyveromyces marxianus is a useful organism for structural and biochemical studies of autophagy. (2015)
  • 著者名/発表者名: Yamamoto, H., Shima, T., Yamaguchi, M., Mochizuki, Y., Hoshida, H., Kakuta, S., Kondo-Kakuta, C., Noda, N. N., Inagaki, F., Itoh, T., Akada, R., Ohsumi, Y.
  • 雑誌名: The Journal of Biological Chemistry 巻: 290 号: 49 ページ: 29506-29518
  • DOI: 10.1074/jbc.m115.684233
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] Yeast and mammalian autophagosomes exhibit distinct phosphatidylinositol 3-phosphate asymmetries (2014)
  • 著者名/発表者名: Cheng J, Fujita A, Yamamoto H, Tatematsu T, Kakuta S, Obara K, Ohsumi Y, Fujimoto T.
  • 雑誌名: Nat. Commun. 巻: 5 号: 1 ページ: 3207-3207
  • DOI: 10.1038/ncomms4207
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] Atg9および関連タンパク質のオートファジーにおける機能の解析 (2016)
  • 著者名/発表者名: 角田宗一郎、内山安男
  • 学会等名: 第121回日本解剖学会全国学術集会
  • 発表場所: 福島県郡山市
  • 年月日: 2016-03-30
• [学会発表] オートファゴソーム形成におけるAtg9と関連タンパク質の役割 (2015)
  • 著者名/発表者名: 角田宗一郎、内山安男
  • 学会等名: 第9回オートファジー研究会
  • 発表場所: 兵庫県淡路市
  • 年月日: 2015-11-16
• [学会発表] Analysis of Atg9-containing membrane structures: ultrastructure and function in autophagy (2015)
  • 著者名/発表者名: Soichiro Kakuta, Yasuo Uchiyama
  • 学会等名: 第120回日本解剖学会全国学術集会
  • 発表場所: 神戸市国際会議場
  • 年月日: 2015-03-21
• [学会発表] オートファゴソーム形成におけるAtg9と関連タンパク質の役割 (2015)
  • 著者名/発表者名: 角田宗一郎、内山安男
  • 学会等名: 日本顕微鏡学会関東支部講演会
  • 発表場所: 新宿区工学院大学
  • 年月日: 2015-02-28
• [学会発表] Ultrastructural and biochemical analysis of Atg9-containing membrane structures (2014)
  • 著者名/発表者名: Soichiro Kakuta, Hayashi Yamamoto, Yoshinori Ohsumi, Yasuo Uchiyama
  • 学会等名: 日本顕微鏡学会第70回学術集会
  • 発表場所: 千葉市幕張メッセ国際会議場
  • 年月日: 2014-05-11
• [学会発表] Isolation and characterization of Atg9-containing membrane structures
  • 著者名/発表者名: 角田 宗一郎、山本 林、大隅 良典、内山 安男
  • 学会等名: 第36回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 兵庫県神戸市
• [学会発表] Atg9関連膜構造体の単離と解析
  • 著者名/発表者名: 角田 宗一郎、山本 林、大隅 良典、内山 安男
  • 学会等名: 第7回オートファジー研究会
  • 発表場所: 静岡県掛川市
• [学会発表] Atg9を含む膜構造の形態解析およびオートファジーにおける機能の解明
  • 著者名/発表者名: 角田 宗一郎、山本 林、大隅 良典、内山 安男
  • 学会等名: 第119回日本解剖学会総会全国学術集会
  • 発表場所: 栃木県下野市自治医科大学
• [備考] 順天堂大学研究者情報
  • URL: https://www.juntendo.ac.jp/graduate/kenkyudb/search/researcher.php?MID=4852
• [備考] 順天堂大学研究者情報 研究業績詳細
  • URL: https://www.juntendo.ac.jp/graduate/kenkyudb/search/achievement.php?MID=4852
• [備考] 学校法人順天堂研究者情報データベース
  • URL: https://www.juntendo.ac.jp/graduate/kenkyudb/search/researcher.php?MID=4852
• [備考] 学校法人順天堂研究者情報データベース
  • URL: https://www.juntendo.ac.jp/graduate/kenkyudb/search/achievement.php?MID=4852