研究成果の概要 |
集合管癌は腎がんの中でも稀な組織型である。組織学的に浸潤性腎盂癌やpapillary RCC等との鑑別が困難であるとされている。我々はそれぞれの組織型毎の症例を集積し、それぞれアレイCGH解析を行った。その結果、集合管癌では4,9,13,14,18,22番など多くの染色体領域でゲノムの欠損を認めた。これらゲノム異常のpatternは、浸潤性腎盂癌やpapillary RCCと明らかに異なっていた。上記の種々の組織型30例のcluster analysisでは、大きく3つのsubgroupに分かれた。ゲノム異常によって、上記疾患の鑑別となり得る。
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