研究課題/領域番号 |
25860298
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
藤田 龍介 北海道大学, (連合)農学研究科(研究院), 研究員 (70553775)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2014年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2013年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 慢性膵炎 / 糖尿病 / 星細胞 / 分子標的治療 / RNAi / アルコール / 線維症 |
研究実績の概要 |
前年度に確立したDBTC-アルコール投与による慢性膵炎ラットに対して、コラーゲン分子のシャペロンであるHSP47に対するsiRNAをvitamin-A混合リポソームを用いて静脈注射し、膵線維症の改善を試みた。siRNAの10回投与後、組織を取り出し、切片作成後にAzan染色により線維症の程度を評価した。その結果、特に血管周囲において線維症の改善が認められた。中でもランゲルハンス島内の線維については十分な線維解消がみられ、ランゲルハンス島の構造も改善していた。一方、血管から離れている膵実質部の線維については線維の残存が見られた。これらの結果は、HSP47遺伝子の発現抑制が膵線維症の解消に有効であることを示し、またその効果は血流動態に大きく依存することを示唆している。 in vitroでの細胞間相互作用を解析する目的で膵外分泌細胞の培養を試みた。ラット膵より外分泌細胞を分離し、液相-気相境界面での培養を行ったところ、およそ1週間まで一定の生存率を維持したまま培養することに成功した。培養した膵外分泌細胞について詳細を解析したところ、多核化した細胞が見られた。これは細胞分裂が核分裂後に停止していることを示唆している。 また前年度に分離・同定したランゲルハンス島内星細胞について遺伝子発現解析を行った結果、β細胞の増殖に要求されると考えらえるサイトカインの発現を確認できた。またラット膵よりランゲルハンス島を分離後、内分泌細胞を分離し、膵星細胞と特定条件下で共培養することによりランゲルハンス島様の構造を再構築することに成功した。
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