関節リウマチにおける破軟骨細胞の解析

• 研究課題/領域番号: 25860299
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 実験病理学
• 研究機関: 岩手医科大学
• 研究代表者: 鎌滝 章央 岩手医科大学, 医学部, 助教 (60360004)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2014年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円); 2013年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: 炎症 / 関節リウマチ

研究成果の概要

破骨細胞に形態が似て軟骨組織の近傍にあるため破軟骨細胞と呼ばれている細胞の関節リウマチ（rheumatoid arthritis; RA）における役割を解明することを目的とした。患者組織を用いた研究の結果から破軟骨細胞は軟骨組織を分解する酵素を産生すること、培養細胞を用いた研究の結果から特定のサイトカインの存在下で破軟骨細胞に分化する細胞があらわれることが明らかになり、RAでは破軟骨細胞が軟骨の破壊に働き関節破壊に関与することが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Zymographic analysis using gelatin-coated film of the effect of etanercept on the extracellular matrix-degrading activity in synovial fluids of rheumatoid arthritis patients. (2015)
  • 著者名/発表者名: Kamataki A, Ishida M, Komagamine M, Yoshida M, Ando T, Sawai T.
  • 雑誌名: Int J Rheum Dis. 巻: 19 号: 4 ページ: 385-391
  • DOI: 10.1111/1756-185x.12197
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 関節リウマチの検査・診断 検査 病理組織検査 軟骨・骨破壊 (2014)
  • 著者名/発表者名: 宇月美和, 鎌滝章央, 原田真理, 三浦康宏, 澤井高志
  • 雑誌名: 日本臨床 巻: 72 ページ: 280-285
• [雑誌論文] 電子顕微鏡から読み解く病理学(第12回) 病理学における電顕技術のブレークスルー 3Dトモグラフィー法と反射電子像の活用 (2014)
  • 著者名/発表者名: 遠山 稿二郎, 花坂 智人, 松浦 絵里, 小笠原 勝利, 石田 欣二, 宇月 美和, 鎌滝 章央, 澤井 高志
  • 雑誌名: 病理と臨床 巻: 32 ページ: 313-320
• [雑誌論文] World’s first telepathology experiments employing ultra-high-speed internet satellite, nickenemaed “KIZUNA”. (2013)
  • 著者名/発表者名: Sawai T, Uzuki M, Miura Y, Kamataki A, Matsumura T, Saito K, Kurose A, Osamura YR, Yoshimi N, Kanno H, Moriya T, Ishida Y, Satoh Y, Nakao M, Ogawa E, Matsuo S, Kasai H, Kumagai K, Motoda T, Hopson N
  • 雑誌名: J Pathol Inform 巻: 4 号: 1 ページ: 24-24
  • DOI: 10.4103/2153-3539.119002
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Serial block-face scanning electron microscopy combined with double-axis electron beam tomography provides new insight into cellular relationships (2013)
  • 著者名/発表者名: Sawai T, Kamataki A, Uzuki M, Ishida K, Hanasaka T, Ochi K, Hashimoto T, Kubo T, Morikawa A, Ochi T, Tohyama K
  • 雑誌名: Microscopy (Oxf) 巻: 62 号: 2 ページ: 317-320
  • DOI: 10.1093/jmicro/dfs069
  • 査読あり
• [雑誌論文] 膠原病の診断と病理検査の意義 (2013)
  • 著者名/発表者名: 鎌滝章央, 澤井高志
  • 雑誌名: 病理と臨床 巻: 31 ページ: 723-726
• [学会発表] 関節リウマチにおける破骨細胞様細胞の軟骨分解への関与の解析． (2014)
  • 著者名/発表者名: 鎌滝章央，澤井高志
  • 学会等名: 第58回日本リウマチ学会総会・学術集会／第23回国際リウマチシンポジウム
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-04-26
• [学会発表] 関節リウマチにおける線維芽細胞様滑膜細胞の由来、特徴に関する研究 (2014)
  • 著者名/発表者名: 宇月美和, 鎌滝章央, 原田真理, 佐々木喜子, 澤井高志
  • 学会等名: 第103回日本病理学会総会
  • 発表場所: 広島
  • 年月日: 2014-04-25
• [学会発表] 関節リウマチにおける破骨細胞様細胞の軟骨分解への関与の解析
  • 著者名/発表者名: 鎌滝章央, 澤井高志
  • 学会等名: 第58回 日本リウマチ学会総会・学術集会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] 関節リウマチにおける線維芽細胞様滑膜細胞の由来、特徴に関する研究
  • 著者名/発表者名: 宇月美和, 鎌滝章央, 原田真理, 佐々木喜子, 澤井高志
  • 学会等名: 第103回 日本病理学会
  • 発表場所: 広島
• [学会発表] 関節リウマチにおける破軟骨細胞の解析
  • 著者名/発表者名: 鎌滝章央, 澤井高志
  • 学会等名: 第102回 日本病理学会
  • 発表場所: 札幌
• [学会発表] 情報病理学のアップデート バーチャルスライド画像を用いた遠隔カンファランスシステムの有用性について
  • 著者名/発表者名: 松村翼, 宇月美和, 鎌滝章央, 三浦康宏, 佐藤孝, 黒瀬顕, 菅野祐幸, 吉見直己, 澤井高志
  • 学会等名: 第102回 日本病理学会
  • 発表場所: 札幌
• [学会発表] ゼラチンコートフィルムを用いたエタネルセプト治療前後の関節リウマチ患者関節液の細胞外マトリックス分解活性の検討
  • 著者名/発表者名: 鎌滝章央, 石田睦子, 駒ヶ嶺正隆, 吉田昌明, 安藤貴信, 澤井高志
  • 学会等名: 第57回 日本リウマチ学会総会・学術集会
  • 発表場所: 京都
• [図書] "Histopathological Change of Esophagus Related to Dysphagia in Mixed Connective Tissue Disease" in "Dysphagia" (2015)
  • 著者名/発表者名: Kamataki A, Uzuki M, Sawai T.
  • 出版者: InTech