糖尿病モデルラットにおいてファージディスプレイペプチドライブラリー法により、腎尿細管・間質領域に特異性を持つペプチドの候補を得た。また糖尿病性腎症尿細管部位で発現が増加するRAGEに対して特異的に結合するペプチドも数候補得た。さらに線維化部位への指向性を持つペプチドにより表面修飾を施したリポソームを作製し、その体内動態を調べた結果、リポソームの線維化部位への指向性が認められた。 リポソーム内にステロイドを内封する系の確立にも成功し、今後糖尿病モデルラットにおいて腎尿細管・間質領域に特異性を持つリポソームにステロイドを内封し、その動態解析・治療効果について検討するだけの成果を得た。
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