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特発性血小板減少性紫斑病における抗血小板抗体のエピトープとその病態に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 25860788
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 血液内科学
研究機関大阪大学

研究代表者

清水 一亘  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (60631182)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2014-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2013年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2014年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2013年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードITP / αIIbβ3 / 血小板減少症
研究概要

私は2012年に特発性血小板減少性紫斑病(ITP)患者の抗血小板抗体が膜蛋白αIIbβ3の高度に限定された領域を認識すること、及び特定のB細胞クローンが活性化されている可能性があることを示した。本研究ではITPの病態の網羅的解析を目的としており、まずこの抗血小板自己抗体をタンパク質質量解析によってIgG可変領域のペプチド配列を解析した。
クローナリティが高く、その認識領域が高度に限定されているITP患者の血小板関連抗体を材料とし、αIIbβ3強制発現細胞と反応させ、抗αIIbβ3抗体を回収した。これをショットガン解析にかけ、得られたペプチド断片を詳細に解析することで、本患者のIgG軽鎖はλ優位であったが、このλ鎖の可変領域の約半数のペプチド配列を同定し、さらに超可変領域3領域のうち2領域をほぼ同定できた。
またITP患者に認められる抗血小板抗体は血小板機能に影響する可能性があり、さらに、トロンボポエチン受容体作動薬(TPO-RA)は血小板を活性化する可能性がある。しかし、従来、血小板機能検査として用いられてきた光透過法による血小板凝集能検査は、ITPのような血小板減少患者では評価が困難であった。しかし、近年開発されたフローサイトメトリーを使用した血小板凝集能の測定法(De Cuyper IM, et al. Blood 121:e70-80, 2013)及び活性化αIIbβ3を特異的に認識するPAC1抗体および顆粒放出能を反映するCD62P発現を検討することで、血小板減少症患者においても血小板機能の評価を行うことが可能となってきた。これらの検査法を用いてITP7例の血小板機能を解析した結果、多くのITP患者においては正常者と比べ血小板機能が低下していることが判明した。この傾向はTPO-RAの投与患者でも同様であったことから、本薬剤は血小板機能に影響を与えないことが示唆された。

報告書

(1件)
  • 2013 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Primary ITPにおける抗αIIbβ3自己抗体のエピトープ解析:抗αIIbβ3抗体はβプロペラドメイン内の高度に限定された領域を認識する2013

    • 著者名/発表者名
      清水 一亘,柏木 浩和,冨山 佳昭
    • 雑誌名

      日本血栓止血学会誌

      巻: 24 ページ: 392-395

    • NAID

      130003367367

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] Primary ITP患者の血小板関連抗αIIbβ3抗体のエピトープの同定と臨床経過に関する検討

    • 著者名/発表者名
      清水一亘, 柏木浩和, 加藤 恒, 田所誠司, 本田繁則, 金倉 譲, 冨山佳昭
    • 学会等名
      第35回日本血栓止血学会学術集会
    • 発表場所
      山形国際ホテル(山形県)
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書

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公開日: 2014-07-25   更新日: 2019-07-29  

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