研究課題
若手研究(B)
新生児低酸素性虚血性脳症は未だ脳性麻痺の原因であり治療が困難である。今回我々は脂肪由来間葉系幹細胞(ASC)を用いた新規治療法の開発に取り組んだ。ラット新生児低酸素性虚血性脳症モデルを作成し、静脈内に細胞投与を行ったところ、低酸素による脳受傷から早いタイミング(受傷後4時間)での細胞投与では、有意に死亡率が高かった。このため静脈内投与した細胞の動態を調べたところ、受傷から早いタイミングでの投与では肺塞栓・肺出血のリスクが高いことが判明した。また、肺障害を起こしにくいタイミング(受傷から24時間後)で投与を行っても、脳細胞の受傷所見から血清学的な効果も含めて治療効果が確認できなかった。
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