研究成果の概要 |
腹部超音波検査を用い腸管蠕動運動などの機能をスコアリングし,その合計と成熟度や消化器症状などと比較検討し,1500g未満の児19名を対象とした.合計スコア値は,出生週数と修正週数とは相関を認めず,日齢と正の相関を認め,蠕動運動は週数に依存せずに出生後の時間の方に依存することが示唆された.投与したミルク量に対してのミルク胃残量で割った値と負の相関を,排便量やミルクの水分率(体重に対しての1日ミルク量)と正の相関を認め,腸管蠕動や消化の指標になりうると考えられた.しかし,ミルク水分率100ml/kg/dayの到達日齢や出生体重に復帰日齢といったアウトカムと相関は認めなかった.
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