研究課題
若手研究(B)
発症が思春期以後である精神疾患では、思春期に成熟する神経回路の異常やそれに関連する遺伝子や分子の変化が想定される。動物実験により、シナプス関連タンパクをコードするSAP97遺伝子は、臨界期以後にのみNMDA受容体遮断薬に応答することがわかり、統合失調症の発達依存的リスク遺伝子と位置付けられた。統合失調症患者の死後脳におけるSAP97の新規スプライシングバリアントmRNAを測定したところ、早期発症統合失調症において発現低下と遺伝子型の関連が見られ、疾患の発症過程に関与する可能性が示唆された。
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