研究課題/領域番号 |
25861034
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
嶽北 佳輝 関西医科大学, 医学部, 助教 (70548403)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2013年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 臨床 / 脳・神経 / 遺伝学 |
研究概要 |
本研究の目的は、統合失調症緊張型の治療において頻用される修正型電気けいれん療法(以下、m-ECT)の有効性、安全性の検討、m-ECT施行中及びm-ECT施行前後の生物学的変化の検討を行い、統合失調症緊張型の臨床効果予測因子を見出し、新たな治療基盤の確立に貢献するものであった。これに向けて、関西医科大学ヒトゲノム・遺伝子解析研究倫理審査小委員会の承認を受け、本研究を開始した。現在15名の患者をリクルートしている。しかし、今回研究代表者の海外留学が平成26年度より決定したことを受け、補助事業廃止手続きを行った。平成25年度に行った成果としては以下の点が挙げられる。 1.患者リクルートに伴うサンプルの取得 2.同様の解析手法を使用した他サンプルの解析 1.については前述の通りであり、2.については以下の研究発表で示す。 本研究の最終目的は、統合失調症緊張型患者に対して最も有効とされてるECTの治療アルゴリズムの構築である。このため、今回我々は効果の差が生じる背景として、遺伝学的指標や脳機能画像的指標、神経生理学的手法等を多角的に、同時に解析することで得られた結果から、客観的臨床予測因子を探求した。統合失調症緊張型に対して、生物学的手法により、その治療の中心となるECTの臨床効果予測因子を同定しようとする研究は未だに行われていない。臨床効果予測因子を同定することは、臨床使用可能な治療選択の指標となるだけでなく、ECT無効例に対する施行により生じる無益な社会経済的コストの低減に寄与できる可能性も含まれる。補助事業廃止後も本研究の重要性は揺るぎないものであり、今後も本研究の骨子となる部分を継続し、統合失調症緊張型に対する治療アルゴリズム構築に寄与したいと考える。
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