子宮筋腫の患者に対して3T-MRIで骨盤部の3D-T2強調TSE矢状断像(3D Volume ISotropic TSE Acquisition:VISTA)を撮像し,得られたボリュームデータから3D画像(surface rendering)を作成し,MRI画像を用いた手術計画における有用性を検討した。手術計画に要した時間は,2D画像に比べて3D画像で有意に短縮した。また術式の正解率,摘出個数の正解率は,いずれも2D画像に比べて3D画像で軽度上昇した。3D画像は手術計画の正確性を下げることなく,術前評価に要する時間を短縮できた。3D画像は産婦人科医の負担軽減に寄与することができる。
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