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線溶因子を介したVitronectinプロセッシング制御と細胞死制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 25861143
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 放射線科学
研究機関独立行政法人放射線医学総合研究所

研究代表者

羽澤 勝治  独立行政法人放射線医学総合研究所, 緊急被ばく医療研究センター, 博士研究員 (40622460)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2014-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2013年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2014年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2013年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
キーワードVitronectin / PAI-1 / プロセッシング / 放射線
研究概要

Vitronectin (VN)は主に肝臓で産生される。この時、プロテアーゼ(Furin)による切断(プロセッシング)を受け、2種類のフォーム(全長型VN75・切断型VN75/10)が存在する。このVNフォーム形成過程に対する線溶系因子Plasminogen Activator Inhibitor 1 (PAI-1)の影響を検討し、以下の結果を得た。
ヒト組み換え型たんぱく質を用いた解析から、rVNとrFurinを至適条件下で反応させるとすべてのVNが切断型VN65/10になった。この時、rPAI-1が存在することで、FurinによるVNのプロセッシングは阻害された。また、大腸菌発現系で精製した野生型rPAI-1WT及びVNとの結合性が弱い変異型rPAI-1MTについて検討すると、rPAI-1MTはrPAI-1WTに比べてrVNプロセッシング阻害効果は弱かった。
VN及びPAI-1遺伝子をHEK293細胞に共発現させると、VN遺伝子単独発現に比べVNのプロセッシングは強く抑制された。この時、共発現した細胞では全長型VN75が細胞外(培養液中)に放出されていた。さらに、共発現細胞では細胞内及び養液中のVNはPAI-1と複合体を形成していた。
放射線被ばくした肝臓由来癌細胞HepG2はPAI-1の上昇、及びVNプロセッシングの抑制が認められた。放射線照射後のHUVECに対する生存支持効果はrVN(全長型VN75・切断型VN75/10)とrFurinで処理した切断型VN75/10を比較すると、rVNは切断型VN65/10よりも強い活性を示した。
以上のことから、組織傷害時に誘導されるPAI-1はVNと結合し、FurinによるVNプロセッシングを抑制し、細胞死抑制効果の高い全長型VN75の放出を制御していることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 2013 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 線溶因子を介したVitronectinプロセッシング制御と細胞死制御機構の解明」2013

    • 著者名/発表者名
      羽澤 勝治
    • 学会等名
      第56回放射線影響学会
    • 発表場所
      青森県青森市ホテルクラウンパレス青森
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書

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公開日: 2014-07-25   更新日: 2019-07-29  

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