脳血管内治療用ワイヤー挿入力測定センサーの開発と臨床応用

• 研究課題/領域番号: 25861271
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 脳神経外科学
• 研究機関: 名古屋大学
• 研究代表者: 松原 功明 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (10422776)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円); 2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2014年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2013年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
• キーワード: intracranial aneurysm / coil embolization / force sensor / wire / force / sensor / 国内研究発表 / 国際研究発表 / 臨床応用

研究成果の概要

脳動脈瘤コイル塞栓術は、挿入の抵抗を指先で感じながら微細なコントロールによりコイルを動脈瘤内に詰めていく手技である。術者が感じるコイル挿入力を客観的に測定できる装置を開発した。マイクロカテーテルに接続するY コネクタに光学的センサーを組みこみ、デリバリーワイヤのたわみを計測することでコイル挿入時にかかる力を定量的に測定する仕組みである。
本装置を用いて未破裂脳動脈瘤コイル塞栓術における臨床応用を行った。センサーの安全性に問題なく、有用性が確認された。コイル挿入力測定装置により、手元のコイル挿入抵抗を客観的に提示することができ、コイル塞栓術の安全性を向上させることができることが確認された。

研究成果

• [雑誌論文] Relationship between low response to clopidogrel and periprocedural ischemic events with coil embolization for intracranial aneurysms (2016)
  • 著者名/発表者名: Asai T, Miyachi S, Izumi T, Matsubara N, Haraguchi K, Yamanouchi T, Ota K, Shintai K, Tajima H, Wakabayashi T
  • 雑誌名: J Neurointerv Surg 巻: 印刷中 号: 7 ページ: 752-755
  • DOI: 10.1136/neurintsurg-2015-011727
  • 査読あり
• [雑誌論文] Results and Current Trends of Multimodality Treatment for Infectious Intracranial Aneurysms (2015)
  • 著者名/発表者名: Matsubara N, Miyachi S, Izumi T, Yamanouchi T, Asai T, Ota K, Wakabayashi T
  • 雑誌名: Neurologia medico-chirurgica 巻: 55 号: 2 ページ: 155-162
  • DOI: 10.2176/nmc.oa.2014-0197
  • NAID: 130004922274
  • ISSN: 0470-8105, 1349-8029
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Treatment of Symptomatic Bilateral Cavernous Carotid Aneurysms: Long-term Results of 6 Cases (2015)
  • 著者名/発表者名: Uozumi Y, Okamoto S, Araki Y, Izumi T, Matsubara N, Yokoyama K, Sumitomo M, Miyachi S, Wakabayashi T
  • 雑誌名: J Stroke Cerebrovasc Dis 巻: 24 号: 5 ページ: 1013-1018
  • DOI: 10.1016/j.jstrokecerebrovasdis.2014.12.027
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] A mechanical coil insertion system for endovascular coil embolization of intracranial aneurysms (2013)
  • 著者名/発表者名: Haraguchi K, Miyachi S, Matsubara N, Nagano Y, Yamada H, Marui N, Sano A, Fujimoto H, Izumi T, Yamanouchi T, Asai T, Wakabayashi T
  • 雑誌名: Interventional Neuroradiology 巻: 19巻 ページ: 159-166
  • 査読あり
• [雑誌論文] Endovascular intervention for acute cervical carotid artery occlusion (2013)
  • 著者名/発表者名: Matsubara N, Miyachi S, Tsukamoto N, Kojima T, Izumi T, Haraguchi K, Asai T, Yamanouchi T, Ota K, Wakabayashi T
  • 雑誌名: Acta neurochirurgica. 巻: 155巻 号: 6 ページ: 1115-1123
  • DOI: 10.1007/s00701-013-1697-x
  • 査読あり
• [雑誌論文] Spinal cord infarction is an unusual complication of intracranial neuroendovascular intervention (2013)
  • 著者名/発表者名: Matsubara N, Miyachi S, Okamaoto T, Izumi T, Asai T, Yamanouchi T, Ota K, Oda K, Wakabayashi T
  • 雑誌名: Interventional Neuroradiology 巻: 19巻 ページ: 500-505
  • 査読あり
• [雑誌論文] The 'one and a half round microcatheterization technique' for stent-assisted coil embolization of intracranial aneurysm: technical case series (2013)
  • 著者名/発表者名: Miyachi S, Matsubara N, Izumi T, Asai T, Yamanouchi T, Ota K, Oda K, Wakabayashi T
  • 雑誌名: Journal of neurointerventional surgery 巻: May 30. Epub ahead of print
  • 査読あり
• [雑誌論文] Stent/balloon combination assist technique for wide-necked basilar terminal aneurysms (2013)
  • 著者名/発表者名: Miyachi S, Matsubara N, Izumi T, Asai T, Yamanouchi T, Ota K, Oda K, Wakabayashi T
  • 雑誌名: Interventional Neuroradiology 巻: 19巻 ページ: 299-305
• [学会発表] Clinical Application of Insertion Force Sensor System for Coil Embolization of Intracranial Aneurysms (2015)
  • 著者名/発表者名: Matsubara N, Miyachi S, Izumi T, Tajima H, Shintai K, Ito M, Nishibori M, Imai T, Marui N, Yamada H, Wakabayashi T
  • 学会等名: 13th Congress of World Federation of Interventional and Therapeutic Neuroradiology
  • 発表場所: オーストラリア ゴールドコースト
  • 年月日: 2015-11-09
  • 国際学会
• [学会発表] 感染性脳動脈瘤に対するマルチモダリティートリートメント - 外科治療、血管内治療、内科的治療 治療成績とトレンドの分析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 松原功明, 宮地茂, 泉孝嗣, 山之内高志, 浅井琢美, 太田圭祐, 若林俊彦
  • 学会等名: 第74回社団法人日本脳神経外科学会学術総会
  • 発表場所: 北海道札幌市 ロイトン札幌
  • 年月日: 2015-10-14
• [学会発表] バルーン閉塞試験による母血管閉塞術に伴う虚血耐性の評価 (2014)
  • 著者名/発表者名: 松原功明, 泉孝嗣, 太田圭祐, 新帯一憲, 田島隼人, 西堀正洋, 今井資, 伊藤真史, 宮地茂,若林俊彦
  • 学会等名: 第30回NPO法人 日本脳神経血管内治療学会学術総会
  • 発表場所: 神奈川県横浜市 パシフィコ横浜
  • 年月日: 2014-12-04 – 2014-12-06
• [学会発表] 脳動脈コイル塞栓術におけるガイディングシステムの検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 松原功明, 泉孝嗣, 太田圭祐, 新帯一憲, 田島隼人, 西堀正洋, 今井資, 伊藤真史, 宮地茂,若林俊彦
  • 学会等名: 第30回NPO法人 日本脳神経血管内治療学会学術総会
  • 発表場所: 神奈川県横浜市 パシフィコ横浜
  • 年月日: 2014-12-04 – 2014-12-06
• [学会発表] 脳動脈瘤コイル塞栓術におけるYコネクタ型コイル挿入力測定装置の臨床応用 -手元のコイル挿入操作とコイル挿入抵抗の測定値の分析- (2014)
  • 著者名/発表者名: 松原功明, 宮地茂, 泉孝嗣, 丸井直樹, 山田裕之, 永野佳孝, 太田圭祐, 佐野明人,藤本英雄, 若林俊彦
  • 学会等名: 第73回社団法人日本脳神経外科学会総会
  • 発表場所: 東京都港区 グランドプリンスホテル新高輪
  • 年月日: 2014-10-09 – 2014-10-11
• [学会発表] 脳動脈コイル塞栓術におけるGuiding systemの検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 松原功明
  • 学会等名: 第15回脳神経血管内治療琉球セミナー
  • 発表場所: 沖縄県那覇市 ホテルオーシャン
  • 年月日: 2014-06-27 – 2014-06-29
• [学会発表] コイルデリバリーワイヤーがマイクロカテーテル内を通過する際に生じる摩擦についての基礎的研究 (2013)
  • 著者名/発表者名: 松原功明, 宮地茂, 山田裕之, 丸井直樹, 泉孝嗣, 浅井琢美, 山之内高志, 太田圭祐, 若林俊彦
  • 学会等名: 第29回NPO法人 日本脳神経血管内治療学会学術総会
  • 発表場所: 朱鷺メッセ, 新潟
• [学会発表] Mechanical Coil Insertion System for Endovascular Coil Embolization of Intracranial Aneurysms (2013)
  • 著者名/発表者名: Matsubara N, Miyachi S, Haraguchi K, Nagano Y, Yamada H, Marui N, Sano A, Fujimoto H, Izumi T, Wakabayashi T
  • 学会等名: 12th Congress WFITN
  • 発表場所: ブエノスアイレス, アルゼンチン
• [学会発表] 大型ﾜｲﾄﾞﾈｯｸ脳動脈瘤に対するステント支援コイル塞栓術 (2013)
  • 著者名/発表者名: 松原功明, 宮地茂, 泉孝嗣, 浅井琢美, 山之内高志, 太田圭祐, 織田恵子, 若林俊彦
  • 学会等名: 第29回NPO法人 日本脳神経血管内治療学会学術総会
  • 発表場所: 朱鷺メッセ, 新潟
• [学会発表] 急性頸部頸動脈閉塞に対する超急性期血管内治療 (2013)
  • 著者名/発表者名: 松原功明, 宮地茂, 塚本信弘, 小島隆生, 泉孝嗣, 浅井琢美, 山之内高志, 太田圭祐, 若林俊彦
  • 学会等名: 第29回NPO法人 日本脳神経血管内治療学会学術総会
  • 発表場所: 朱鷺メッセ, 新潟
• [学会発表] Stent/balloon combination assist technique for wide-necked basilar terminal aneurysms (2013)
  • 著者名/発表者名: Matsubara N, Miyachi S, Izumi T, Asai T, Yamanouchi T, Ota K, Oda K, Wakabayashi T
  • 学会等名: 12th Congress WFITN
  • 発表場所: ブエノスアイレス, アルゼンチン
• [図書] シミュレーションで経験する手術・IVR 内頚動脈瘤(ICA Aneurysm)のすべて-近位部(cavernous-paraclinoid) (2015)
  • 著者名/発表者名: 山口竜一, 塩川芳昭, 堀内哲吉, 柿澤幸成, 本郷一博, 金太一, 品川勝弘, 岐浦禎弘, 栗栖薫, 森田明夫, 清水宏明, 柳澤俊晴, 井川房夫, 河本俊介, 西徹, 杉山拓, 中山若樹, 佐々木達也, 鈴木恭一, 松原功明, 他37名
  • 総ページ数: 258
  • 出版者: メディカ出版
• [図書] 内頚動脈瘤(ICA Aneurysm)のすべて-近位部(cavernous-paraclinoid): シミュレーションで経験する手術・IVR (2015)
  • 著者名/発表者名: 山口竜一, 塩川芳昭, 堀内哲吉, 柿澤幸成, 松原功明, 他36名
  • 総ページ数: 258
  • 出版者: メディカ出版