研究成果の概要 |
90GyのX線をラット坐骨神経のみへ照射した群と手術手技のみを行ったsham群の2群を作製し,放射線の神経への直接的な作用を検証した.機能評価として照射後4, 8, 12, 16, 20, 24週で SFI(Sciatic Functional Index)を計測したが,2群間に有意差は生じなかった.24週で行った電気生理学検査ではX線照射群で振幅の低下を認め,伝導障害を生じていた.組織学的にもX線照射群で軸索変性所見を認め,部分神経障害モデルを確立できることが示された.しかし,この放射線誘発性末梢神経障害モデルを用いた端側縫合法による神経移植の有用性については評価できなかった.
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