精巣内体細胞におけるDAX1の機能解析とアデノウィルスベクターを用いた臨床応用

• 研究課題/領域番号: 25861439
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 泌尿器科学
• 研究機関: 名古屋市立大学
• 研究代表者: 黒川 覚史 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (50468253)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円); 2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2013年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: DAX1 / アデノウィルスベクター / 造精機能障害 / セルトリ細胞 / ライディッヒ細胞 / 体細胞 / アデノウイルスベクター / 精巣内体細胞 / アデノウイルス / 遺伝子導入 / 造精機能 / モデルラット

研究成果の概要

（目的）DAX1の精子形成に果たす役割は未だ解明されていないためアデノウィルスベクターを用いたDAX1の精巣内遺伝子導入の効果を検討した。（方法）DAX1発現アデノウィルスベクターを作製し、ライディッヒ・セルトリ細胞株に遺伝子導入した。遺伝子発現をRT-PCRで比較した。ラットの精巣にベクターを投与し、免疫染色で検討した。（結果）セルトリ細胞ではScf遺伝子の発現が亢進していた。ラット精巣ではセルトリ細胞にDAX1の強発現を認めた。（考察）DAX1はセルトリ細胞からSCF/KITシグナル経路を介して精子形成を促進していると考えられた。

研究成果

• [雑誌論文] 特集 停留精巣：最近の知見 Fowler-Stephens法による精巣固定術と成績。 (2015)
  • 著者名/発表者名: 黒川 覚史、神沢 英幸、中根 明宏、林 祐太郎
  • 雑誌名: 小児外科 巻: 47(8) ページ: 848-852
• [雑誌論文] 特集 小児泌尿器科内視鏡手術“最前線”―適応とコツ Ⅱ．尿路疾患に対する腹腔鏡下手術 膀胱尿管逆流に対する腹腔鏡下逆流防止術（膀胱外アプローチ）。 (2015)
  • 著者名/発表者名: 黒川 覚史、林 祐太郎
  • 雑誌名: 臨床泌尿器科 巻: 69(2) ページ: 156-160
• [雑誌論文] 先天性および小児泌尿器科疾患 包茎。 (2015)
  • 著者名/発表者名: 林 祐太郎、黒川 覚史
  • 雑誌名: 臨床泌尿器科 巻: 69(4) ページ: 332-335
• [雑誌論文] 感染症 小児尿路感染症 小児の再発性尿路感染症に対して、抗菌薬の長期予防投与は必要か？ (2015)
  • 著者名/発表者名: 林 祐太郎、黒川 覚史、中根 明宏、水野 健太郎
  • 雑誌名: EBM泌尿器疾患の治療2015-2016 巻: 1 ページ: 566-572
• [雑誌論文] Hemiscrotal agenesis: Pathogenesis and management strategies. (2015)
  • 著者名/発表者名: Nishio Hidenori, Mizuno Kentaro, Moritoki Yoshinobu, Kamisawa Hideyuki, Naiki Taku, Kurokawa Satoshi, Nakane Akihiro, Okada Atsushi, Yasui Takahiro, Hayashi Yutaro
  • 雑誌名: International Journal of Urology 巻: 69(10) 号: 6 ページ: 824-831
  • DOI: 10.1111/iju.13079
  • 査読あり
• [学会発表] Elucidation of regulatory mechanisms during differentiation of spermatogonial stem cells via androgen action (2015)
  • 著者名/発表者名: Mizuno Kentaro Hayashi Yutaro, Kamisawa Hideyuki, Moritoki Yoshinobu, Nishio Hidenori, Kurokawa Satoshi, Nakane Akihiro, Maruyama Tetuji, Yasui Takahiro
  • 学会等名: 26th Congress of the European Society for Pediatric Urology
  • 発表場所: Praha（Czech Republic）
  • 年月日: 2015-10-14
  • 国際学会
• [学会発表] 小児陰嚢内疾患 陰嚢水腫を扱う日常診療における問題点 (2015)
  • 著者名/発表者名: 黒川 覚史
  • 学会等名: 第24回日本小児泌尿器科学会総会・学術集会
  • 発表場所: 御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター（東京都千代田区）
  • 年月日: 2015-07-01
  • 招待講演
• [学会発表] 幹細胞マーカーUTF1を用いた小児陰嚢水腫の造精機能評価 (2015)
  • 著者名/発表者名: 黒川 覚史、守時 良演、林 祐太郎、安井 孝周
  • 学会等名: 第24回日本小児泌尿器科学会総会・学術集会
  • 発表場所: 御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター（東京都千代田区）
  • 年月日: 2015-07-01
• [学会発表] The space environment induces the enhancement of caveolin expression and leads to germ cell apoptosis (2015)
  • 著者名/発表者名: Kamisawa Hideyuki, Mizuno Kentaro, Kurokawa Satoshi, Moritoki Yoshinobu, Noshio Hidenori, Nakane Akihiro, Maruyama Tetsuji, Fujita Keiji, Sasaki Shoichi, Hayashi Yutaro, Kojima Yoshiyuki, Kohri Kenjiro
  • 学会等名: American Urological Association Annual Meeting 2015
  • 発表場所: New Orleans（USA）
  • 年月日: 2015-05-15
  • 国際学会
• [学会発表] 腎盂尿管移行部通過障害における蠕動運動伝達障害の仕組み (2015)
  • 著者名/発表者名: 黒川 覚史、神沢 英幸、守時 良演、西尾 英紀、林 祐太郎、郡 健二郎
  • 学会等名: 第103回日本泌尿器科学会総会
  • 発表場所: 石川県立音楽堂、ANAクラウンプラザホテル金沢 他（石川県金沢市）
  • 年月日: 2015-04-18