研究課題/領域番号 |
25861460
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
近藤 亜希子 東北大学, 大学病院, 助教 (20644818)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2013年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 卵巣癌 / SXR / 薬剤耐性 / CYP3A4 |
研究実績の概要 |
卵巣癌治療における抗癌剤の役割は非常に重要であり、次第に抗癌剤に対して薬剤耐性を獲得していく機序解明は非常に重要である。近年、SXRは着目されており、当教室においてヒト卵巣癌組織検体を用いた検討で予後に関連することを報告してきた。今回、平成25年度よりSXRの重要な標的遺伝子の1つであるCPY3A4に着目し、その発現の制御機構を解明し、卵巣癌における一層効果的な化学療法の確立を試みている。 まず初めに、卵巣癌細胞株を9種類用いて各細胞株におけるSXR発現強度をRNAで検討し、細胞株によってSXR発現強度はかなり異なり、なかでもOV90細胞とJHOS2で強い発現を認めた。そこで、SXRの発現量が多い細胞株と少ない細胞株を選別し、これらに卵巣癌の標準治療で使用されるシスプラチンに対する薬剤抵抗性をみたところ、発現強度の高いOV90細胞ではそれ以外の細胞株と比較し、薬剤抵抗性が著しく亢進していた。さらに、siRNA法でSXRの発現を抑制しCPY3A4発現を見たところ、SXRを強く発現する細胞株で低下傾向を認めた。また、シスプラチン投与によるアポトーシス誘導をフローサイトメトリー法で検討したところ、CPY3A4の発現が認められる細胞株でアポトーシス発現が弱かった。 よって、卵巣癌細胞株においてSXR過剰発現が深く関わっており、その背後ではCPY3A4が関与していることが推察され、現在はRNAだけでなくタンパクレベルでもそれらの発現を検討している。
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