研究課題
若手研究(B)
TLRsは外因性物質のみならず内因性物質を認識し炎症性疾患の発症に関わる。全身性炎症反応を伴う病態である妊娠高血圧症候群PIHにおいて、血中RNAが絨毛細胞のTLR3を介して炎症反応を惹起しPIHの病態形成に関与するとの仮説を立て研究を行った。リポソームでカプセル化した血漿由来のRNAは絨毛細胞TLR3経由の炎症反応を亢進させた。PIHの血漿RNAによる刺激は、正常妊娠RNAの刺激に比し炎症反応をより強く惹起する傾向にあった。これはPIH患者血漿中のRNAがTLR3を介してその病態形成に関与している可能性を示しており、今後のPIHの予防及び治療の可能性を広げるものと考えられる。
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産科と婦人科
巻: 82-12 ページ: 1434-1435