卵巣顆粒膜細胞の分化におけるエピゲノム制御機構

• 研究課題/領域番号: 25861482
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 産婦人科学
• 研究機関: 旭川医科大学 (2015); 福井大学 (2013-2014)
• 研究代表者: 今道 力敬 旭川医科大学, 医学部, 助教 (00570194)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2013年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: 卵巣 / SF-1 / LRH-1 / HSD11B2 / ステロイドホルモン / C/EBPβ

研究成果の概要

本研究では、卵巣顆粒膜細胞において転写因子SF-1およびLRH-1によって転写制御される遺伝子の網羅的解析を行った。その結果、SF-1およびLRH-1に転写誘導される遺伝子として新たにhydroxysteroid 11-beta dehydrogenase 2（HSD11B2）を見出した。ヒト卵巣におけるHSD11B2の機能について検証したところ、HSD11B2はアンドロゲンのひとつである11-ketotestosterone合成に関与することが明らかとなった。

研究成果

• [雑誌論文] Overviews of Stem Cells for Gonadal and Adreanl Steroidogenic Cells (2015)
  • 著者名/発表者名: Yazawa Ｔ，他5名
  • 雑誌名: American Journal of Life Sciences 巻: 3 号: 3 ページ: 58-64
  • DOI: 10.11648/j.ajls.s.2015030302.21
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] Establishment and characterization of a novel orthotopic mouse model for human uterine sarcoma with different metastatic potentials. (2015)
  • 著者名/発表者名: Kawabe, S., Mizutani, T., Ishikane, S., Martines, ME., Kiyono, Y., Miura, K., Hosoda, H., Imamichi, Y., Kangawa, K., Miyamoto, K., Yoshida Y.
  • 雑誌名: Cancer Letters 巻: 366 号: 2 ページ: 182-190
  • DOI: 10.1016/j.canlet.2015.06.018
  • 査読あり
• [雑誌論文] Regulation of Steroidogenesis, Development, and Cell Differentiation by Steroidogenic Factor-1 and Liver Receptor Homolog-1. (2015)
  • 著者名/発表者名: Yazawa T, 他６名
  • 雑誌名: Zoological Science 巻: 32 号: 4 ページ: 323-330
  • DOI: 10.2108/zs140237
  • NAID: 210000170450
  • 査読あり / 国際共著
• [雑誌論文] Identification of novel steroidogenic factor 1 (SF-1)-target genes and components of the SF-1 nuclear complex (2015)
  • 著者名/発表者名: Mizutani, T., Kawabe, S., Ishikane, S., Imamichi, Y., Umezawa, A., Miyamoto, K.
  • 雑誌名: Molecular and Cellular Endocrinology 巻: 408 ページ: 133-137
  • DOI: 10.1016/j.mce.2014.11.019
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] ES/iPS細胞からステロイドホルモン産生細胞への分化. (2014)
  • 著者名/発表者名: 矢澤隆志, 今道力敬, 梅澤明弘, 宮本 薫
  • 雑誌名: 産科と婦人科 巻: 81 ページ: 351-356
• [雑誌論文] Differentiation of mesenchymal stem cells into gonad and adrenal steroidogenic cells (2014)
  • 著者名/発表者名: Yazawa, T., Imamichi, Y., Miyamoto, K. Umezawa, A., Taniguchi, T.
  • 雑誌名: World J. Stem Cells 巻: 6（2） 号: 2 ページ: 203-212
  • DOI: 10.4252/wjsc.v6.i2.203
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Sex-determining region Y-box 2 and GA-binding proteins regulate the transcription of liver receptor homolog-1 in early embryonic cells. (2014)
  • 著者名/発表者名: Kanno M, Yazawa T, Kawabe S, Imamichi Y, Usami Y, Ju Y, Matsumura T, Mizutani T, Fujieda S, Miyamoto K.
  • 雑誌名: Biochim Biophys Acta. 巻: 1839 号: 5 ページ: 406-14
  • DOI: 10.1016/j.bbagrm.2014.03.016
  • 査読あり
• [雑誌論文] C/EBPβ (CCAAT/enhancer-binding protein β ) mediates progesterone production through transcriptional regulation in co-operation with SF-1 (steroidogenic factor-1 ) (2014)
  • 著者名/発表者名: Mizutani, T., Ju, Y., Imamichi, Y., Osaki, T., Yazawa, T., Kawabe, S., Ishikane, S., Matsumura, T., Kanno, M., Kamiki, Y., Kimura, K., Minamino, N., Miyamoto, K.
  • 雑誌名: Biochem. J. 巻: 460 号: 3 ページ: 459-471
  • DOI: 10.1042/bj20131522
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Transcriptional regulation of human ferredoxin reductase through an intronic enhancer in steroidogenic cells. (2014)
  • 著者名/発表者名: Imamichi Y, Mizutani T, Ju Y, Matsumura T, Kawabe S, Kanno M, Yazawa T, Miyamoto K.
  • 雑誌名: Biochim Biophys Acta. 巻: 1839 号: 1 ページ: 33-42
  • DOI: 10.1016/j.bbagrm.2013.11.005
  • 査読あり
• [雑誌論文] Human glutathione S-transferase A (GSTA) family genes are regulated by steroidogenic factor 1 (SF-1) and are involved in steroidogenesis. (2013)
  • 著者名/発表者名: Matsumura T, Imamichi Y, Mizutani T, Ju Y, Yazawa T, Kawabe S, Kanno M, Ayabe T, Katsumata N, Fukami M, Inatani M, Akagi Y, Umezawa A, Ogata T, Miyamoto K
  • 雑誌名: FASEB J 巻: 27 号: 8 ページ: 3198-3208
  • DOI: 10.1096/fj.12-222745
  • 査読あり
• [雑誌論文] Purification and characterization of a lectin from the starfish Asterias amurensis. (2013)
  • 著者名/発表者名: Imamichi, Y.
  • 雑誌名: Fisheries Science 巻: 79 号: 6 ページ: 1007-1013
  • DOI: 10.1007/s12562-013-0667-9
  • NAID: 10031203479
  • 査読あり
• [学会発表] ライディッヒ細胞におけるプロスタグランジンによるステロイドホルモン産生制御. (2016)
  • 著者名/発表者名: 矢澤隆志, 今道力敬, 宮本薫, 谷口隆信
  • 学会等名: 弟89回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: 国立京都国際会館（京都市）
  • 年月日: 2016-04-21
• [学会発表] 既成概念を超えるステロイド (2015)
  • 著者名/発表者名: 今道力敬, 矢澤隆志
  • 学会等名: BMB2015 （第38回日本分子生物学会年会、第88回日本生化学会大会 合同大会）
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド（神戸市）
  • 年月日: 2015-12-01
  • 招待講演
• [学会発表] ヒト生殖腺における11-ケトテストステロンの合成とその機能. (2015)
  • 著者名/発表者名: 今道 力敬, 矢澤 隆志, 結城 幸一, 柏木 仁, 宮本 薫, 牛首 文隆
  • 学会等名: 第66回日本薬理学会北部会
  • 発表場所: 富山国際会議場（富山市）
  • 年月日: 2015-09-18
• [学会発表] ライディッヒ細胞におけるプロスタグランジン産生とその機能 (2015)
  • 著者名/発表者名: 矢澤隆志, 今道力敬, 宮本 薫, 谷口隆信
  • 学会等名: 日本動物学会第86回大会
  • 発表場所: 朱鷺メッセ （新潟市）
  • 年月日: 2015-09-17
• [学会発表] ヒト生殖腺での11-ケトテストステロン合成と機能 (2015)
  • 著者名/発表者名: 矢澤隆志, 今道力敬
  • 学会等名: 日本動物学会北海道支部第60回大会
  • 発表場所: 北海道大学（札幌）
  • 年月日: 2015-08-22
• [学会発表] ヒトにおける11-ケトテストステロンの合成と役割. (2015)
  • 著者名/発表者名: 今道力敬, 矢澤隆志, 河邉真也, 石兼 真, 向井邦晃, 折坂 誠, 水谷哲也, 宮本 薫
  • 学会等名: 弟88回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: ホテルニューオータニ東京（東京）
  • 年月日: 2015-04-23
• [学会発表] ライディッヒ細胞におけるCox-2発現制御とプロスタグランジン産生. (2015)
  • 著者名/発表者名: 矢澤隆志, 今道力敬, 宮本 薫, 梅澤明弘, 谷口隆信
  • 学会等名: 第88回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: ホテルニューオータニ東京（東京）
  • 年月日: 2015-04-23
• [学会発表] 心房性ナトリウム利尿ペプチドのアンジオテンシンIIによるメラノーマ血行性肺転移増悪化に対する抑制作用. (2015)
  • 著者名/発表者名: 石兼 真, 水谷哲也, 細田洋司, 徳留 健, 野尻 崇, 三浦浩一, 木村 亨, 秋武義治, 河邉真也, 今道力敬, 宮里幹也, 寒川賢治, 宮本 薫
  • 学会等名: 日本薬学会 第135年会
  • 発表場所: 神戸学院大学 （兵庫県神戸市）
  • 年月日: 2015-03-25 – 2015-03-28
• [学会発表] 心房性ナトリウム利尿ペプチドはアンジオテンシンIIにより増悪するメラノーマ血行性肺転移を抑制する. (2015)
  • 著者名/発表者名: 石兼 真, 水谷哲也, 細田洋司, 徳留 健, 野尻 崇, 三浦浩一, 木村 亨, 秋武義治, 河邉真也, 今道力敬, 宮里幹也, 寒川賢治, 宮本 薫
  • 学会等名: 第88回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場 （愛知県名古屋市）
  • 年月日: 2015-03-18 – 2015-03-20
• [学会発表] 11-ケトテストステロンはエストロゲン変換を受けないアンドロゲンとして機能する. (2015)
  • 著者名/発表者名: 今道力敬, 矢澤隆志, 河邉真也, 石兼 真, 向井邦晃, 折坂 誠, 水谷哲也, 宮本 薫
  • 学会等名: 第19回日本生殖内分泌学会学術集会
  • 発表場所: 千里ライフサイエンスセンター （大阪府豊中市）
  • 年月日: 2015-01-10
• [学会発表] 哺乳類卵巣における11-ketotestosteroneの合成とその役割. (2014)
  • 著者名/発表者名: 今道力敬, 矢澤隆志, 宮本 薫
  • 学会等名: 平成26年度日本動物学会中部支部大会
  • 発表場所: 金沢大学環日本海域環境研究センター臨海実験施設 （石川県鳳珠郡）
  • 年月日: 2014-11-22 – 2014-11-24
  • 招待講演
• [学会発表] SF-1とC/EBPβによるステロイドホルモン産生調節機構. (2014)
  • 著者名/発表者名: 水谷哲也、河邉真也、石兼 真、今道力敬、宮本 薫
  • 学会等名: 平成26年度日本動物学会中部支部大会
  • 発表場所: 金沢大学環日本海域環境研究センター臨海実験施設 （石川県鳳珠郡）
  • 年月日: 2014-11-22 – 2014-11-24
• [学会発表] ライディッヒ細胞におけるプロスタグランジン産生とCox-2の発現制御機構. (2014)
  • 著者名/発表者名: 矢澤隆志、今道力敬, 宮本 薫
  • 学会等名: 日本動物学会第85回仙台大会
  • 発表場所: 東北大学 （宮城県仙台市）
  • 年月日: 2014-09-11 – 2014-09-13
• [学会発表] 初期胚特異的なLRH-1の転写調節機構. (2014)
  • 著者名/発表者名: 矢澤隆志, 菅野真史, 今道力敬, 宮本 薫, 谷口隆信
  • 学会等名: 第51回日本生化学会北海道支部例会
  • 発表場所: 北海道大学百年記念会館 （北海道札幌市）
  • 年月日: 2014-07-18
• [学会発表] C/EBPβによるCYP11A1の新たな転写調節機構. (2014)
  • 著者名/発表者名: 水谷哲也, 今道力敬, 河邉真也, 石兼 真, 宮本 薫
  • 学会等名: 第32回内分泌代謝学サマーセミナー
  • 発表場所: 富士レークホテル （山梨県南都留郡）
  • 年月日: 2014-07-10 – 2014-07-12
• [学会発表] Steroidogenic Factor 1 (SF-1) and C/EBPβ cooperatively regulate progesterone production. (2014)
  • 著者名/発表者名: Mizutani, T., Imamichi, Y., Kawabe, S., Ishikane, S., Osaki, T., Minamino, N., Miyamoto, K.
  • 学会等名: The Endocrine Society's 96th Annual Meeting & EXPO 2014
  • 発表場所: McCormick Place （Chicago, USA）
  • 年月日: 2014-06-21 – 2014-06-24
• [学会発表] ヒト生殖腺におけるHSD11B2の役割. (2014)
  • 著者名/発表者名: 今道力敬, 矢澤隆志, 河邉真也, 向井邦晃, 折坂 誠, 水谷哲也, 宮本 薫
  • 学会等名: 第87回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: 福岡サンパレス （福岡県福岡市）
  • 年月日: 2014-04-24 – 2014-04-26
• [学会発表] SF-1複合体構成因子の同定とプロゲステロン産生に対する役割. (2014)
  • 著者名/発表者名: 水谷哲也, 今道力敬, 河邉真也, 尾崎 司, 南野直人, 宮本 薫
  • 学会等名: 第87回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: 福岡サンパレス （福岡県福岡市）
  • 年月日: 2014-04-24 – 2014-04-26
• [学会発表] 卵巣顆粒膜細胞におけるアンドロゲンによるCox-2の発現制御機構. (2013)
  • 著者名/発表者名: 矢澤隆志
  • 学会等名: 第86回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: 仙台市（仙台国際センター）
• [学会発表] 卵巣顆粒膜細胞におけるLRH-1のプロモーター解析. (2013)
  • 著者名/発表者名: 河邉真也
  • 学会等名: 第86回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: 仙台市（仙台国際センター）
• [学会発表] ステロイドホルモン産生細胞におけるAlpha class GSTの転写制御. (2013)
  • 著者名/発表者名: 松村健大
  • 学会等名: 第86回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: 仙台市（仙台国際センター）
• [学会発表] 卵巣顆粒膜細胞におけるFDX1遺伝子の転写制御. (2013)
  • 著者名/発表者名: 今道力敬
  • 学会等名: 第86回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: 仙台市（仙台国際センター）
• [学会発表] SF-1による Glutathione S-transferase(GST)A familyの転写制御機構. (2013)
  • 著者名/発表者名: 水谷哲也
  • 学会等名: 第31回内分泌代謝学サマーセミナー
  • 発表場所: 由布市（ゆふいん山水館）
• [学会発表] 卵巣顆粒膜細胞におけるSF-1/LRH-1経路を介した転写制御機構. (2013)
  • 著者名/発表者名: 河邉真也
  • 学会等名: 第31回内分泌代謝学サマーセミナー
  • 発表場所: 由布市（ゆふいん山水館）
• [学会発表] Ferredoxin 1 の性腺特異的転写制御機構. (2013)
  • 著者名/発表者名: 今道力敬
  • 学会等名: 第31回内分泌代謝学サマーセミナー
  • 発表場所: 由布市（ゆふいん山水館）
• [学会発表] 新たなステロイド代謝酵素GSTAファミリーの転写調節機構. (2013)
  • 著者名/発表者名: 水谷哲也
  • 学会等名: 第17回日本心血管内分泌代謝学会学術総会
  • 発表場所: 千里（千里ライフサイエンスセンター）
• [学会発表] SF-1複合体構成因子C/EBPβのプロゲステロン産生に対する役割. (2013)
  • 著者名/発表者名: 水谷哲也
  • 学会等名: 第18回日本生殖内分泌学会学術集会
  • 発表場所: 東京（シェーンバッハ・サボー）
• [学会発表] ヒト生殖腺における新たなアンドロゲン代謝機構. (2013)
  • 著者名/発表者名: 今道力敬
  • 学会等名: 第18回日本生殖内分泌学会学術集会
  • 発表場所: 東京（シェーンバッハ・サボー）
• [学会発表] ステロイドホルモン産生細胞におけるGSTAファミリーの転写制御と機能. (2013)
  • 著者名/発表者名: 松村健大
  • 学会等名: 第18回日本生殖内分泌学会学術集会
  • 発表場所: 東京（シェーンバッハ・サボー）