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子宮内膜癌におけるJAM1の発現および機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 25861519
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 産婦人科学
研究機関独立行政法人医薬基盤研究所

研究代表者

横山 拓平  独立行政法人医薬基盤研究所, 創薬基盤研究部, 協力研究員 (00528359)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2014年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2014年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2013年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード癌 / 蛋白質
研究実績の概要

子宮内膜癌は婦人科領域では最も頻度の高い悪性腫瘍である。特に進行期あるいは再発性の子宮内膜癌は有効な治療法が無いため予後不良であり、その平均生存期間は1年に満たない。そのため、子宮内膜癌の病因の解明が必要である。研究代表者は、定量的プロテオミクス手法を用いて、正常子宮内膜細胞と比較して、子宮内膜癌細胞株で有意に高発現する蛋白質の1つとしてJunctional adhesion molecule 1 (JAM1)を同定した。JAM1はTight-junctionを構成するタンパク質の1つであるが、癌におけるJAM1の機能は不明な点が多い。
本研究において研究代表者はJAM1が子宮内膜癌に対する新規治療標的なるかどうかを検討するため、子宮内膜癌におけるJAM1の機能解析を行った。JAM1陽性子宮内膜癌由来の細胞株であるHEC1およびSNG-IIに対してJAM1の発現をsiRNAで抑制した結果、細胞増殖の有意な抑制が認められたため、JAM1が子宮内膜癌細胞の増殖に関与していることを明らかにした。JAM1の発現抑制による細胞増殖抑制の分子機序を解明するためにフローサイトメトリーを用いて細胞周期解析を行った結果、G0/G1期での細胞周期停止が誘導される事を発見した。SNG-II細胞においてJAM1の発現抑制によりp21の発現上昇がウェスタンブロット法により認められた。これらのことから、JAM1を介した細胞増殖制御にはp21の関与が示唆された。さらに、子宮内膜癌手術組織を用いてJAM1の免疫組織化学染色を行った。免疫組織化学染色によるJAM1の発現をスコア化し、臨床情報との関係を解析した。JAM1の発現は正常子宮内膜と比較し子宮内膜癌組織にて有意に高発現を示し、JAM1の発現は筋層浸潤と相関することを明らかにした。一方、JAM1の発現と癌のステージ、再発との間に有意差は認められなかった。これらの結果、JAM1を標的とした治療は子宮内膜癌の増殖抑制が期待されるのみならず、筋層浸潤の阻害にも有効である可能性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 2014 実績報告書
  • 2013 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Annexin A4-conferred platinum resistance is mediated by the copper transporter ATP7A2014

    • 著者名/発表者名
      Matsuzaki S, Enomoto T, Serada S, Yoshino K, Nagamori S, Morimoto A, Yokoyama T, Kim A, Kimura T, Ueda Y, Fujita M, Fujimoto M, Kanai Y, Kimura T, Naka T
    • 雑誌名

      Int J Cancer

      巻: 134 号: 8 ページ: 1796-1809

    • DOI

      10.1002/ijc.28526

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2014-07-25   更新日: 2019-07-29  

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