研究課題
若手研究(B)
我々は胎生期の無瘢痕創傷治癒に注目し、iPS細胞由来神経堤細胞の瘢痕抑制能を検討した。マウス角膜瘢痕モデルを用意し、神経堤細胞を角膜実質内に投与したところ、線維芽細胞やPBSを投与した群と比較し瘢痕形成が抑制された。GFP標識神経堤細胞をマウス角膜実質に投与したところ投与3日後には消失した。液性因子が瘢痕抑制に関与していると考え、神経堤細胞の培養上清を投与したところ、線維芽細胞の培養上清や培地のみの群と比較し瘢痕形成が抑制された。サイトカインアレイで培養上清を比較したところ、神経堤細胞の培養上清ではIL6、IL8等の抗炎症性サイトカインの値が高く、胎生期の創傷治癒と同様の傾向がみられた。
すべて 2016
すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)